王都に来た
飛行船に乗ってやって来たのは王都。
建物多っ! ひろっ! っていうのが初見の感想だが、現代日本の都市群に住んでる私は見慣れた光景だった。
「まずは国王様に一度お会いしていただく。いいか?」
「……えっ、いきなりこんな危険人物を国王にあわせるの?」
「危険人物ではないのだろう? それに、何があっても取り押さえることは可能だ。まずは周知させることが大事なのだ」
「いや、そうだけど……。ちなみになんだけどぉ、国王っていうから男の人だよね……」
「女王陛下だ」
「……年齢は?」
「まだ若い。26歳くらいだ」
「よし会おう! 下心あるわけではないが、国王に会うことは大事なことだからな!」
そんな若くして女王になるとは大変ですね。歳が近い私が慰めにいってあげなくては。
揉みしだくことができるくらい大きいとイイナ……。
『草』
『女と聞いた瞬間生き生きし始めたぞ』
『個人Vだから怖いものなしで草』
どんな人なんだろう。
凛々しくてカッコいい統率力のある女騎士かな? それとも優しい顔をしている優しい女王様だろうか。
うーむ、想像がつきん。興奮してきちゃう。
私はウキウキしながら謁見の間に入り、女王陛下の顔を見た。
「うわ……」
「ふむ、そちらが報告にあった魔人か……。九尾ときたか」
「玉藻イナリです。彼女はいません。危害を加えないと約束いたしますので、とりあえずお胸を揉ませて頂いてもよろしいでしょうか」
「えっ」
「無礼者!」
兵士が飛びかかってきて私の頭を押さえつける。
なんてドチャクソ好みな身体してるんだ女王陛下。そんなどすけべボディ引っ提げるのは王族のしきたりか?
ゲーム内のNPCとはいえ顔がいいし体つきエロいし……。薄い本描けるわこの女王陛下。
「怪しいやつではない、ようだな……」
「ですが……」
「あなたのことは周知させておきましょう。安心して観光や仕事をしてください」
「うっす!!! あ、女王陛下。その、一つお願いが」
「お願い?」
「その綺麗なおみ足で私の頭を踏みつけて……犬めがと罵っては頂けないでしょうか」
「何を言っている!?」
私は兵士に首根っこ掴まれて謁見の間から放り投げられた。
王城から放り投げ出される形で王都に連れて行かれる。兵士たちも少し怒ったのかついてくる気配はなさそうだった。
『これは女王陛下が正しい』
『何言ってるんだお前……』
「あんなどすけべボディみたらそうなるよ! 絶対あれは夜はネコだね。ネコ」
『やめろ!』
『この女……変態性が強すぎる。これで女子高生だぜ?』
『JKブランドを著しく下げてる要因』
ひどい言われようだった。
まぁいいけど。私はとりあえず王都の武器屋に向かった。武器屋は結構いろんなものがあり、始まりの町とは違うレベルの武器が置いてある。
「すいやせーん! このメイスくださーい!」
「あいよー」
武器を購入。
武器は現時点での強い武器に更新した方がいいし、後々はスコティッシュにランク高くて品質のいい武器を作ってもらう予定だ。
「さ、王都観光するぞ〜!!」




