荒野の王 ①
私たちは荒野を歩き、魔物を見かけては倒す。
「Pありましたぁ!」
「E見つけたぁ!」
「L、発見ヨ」
順調に文字を見つけていた。
あとはAともう一つのP。だがしかし……。予想外に時間がかかった。
というのも、見つけていくにつれて敵が強くなっていっている気がする。マルーン、フォーチュンの消耗も激しかった。
「あと二つ……。余計な文字もあるから時間かかりますね……」
「場所も一応メモしてあるけれど……。この文字の並びとか法則性ないのかな。あったら予測はできるんだけど……」
私はそれぞれ文字があった場所をメモしていた。
だがしかし、文字が乱雑になっているのと、同じ文字がひとつも無い。まだ探索してない場所はたくさんあるとはいえど……。
うーむ。Appleじゃないのか? これ以外わかんないんですけど。
「……行き詰まりネ。ここはひとつ、私が占って見せるワ」
「……そうだね。占いに任せてみよう」
昔の人も占いを頼りにしていたっていうし、ここはひとつ占いで決めよう。
フォーチュンはダウジング棒を持ち、キエエエと甲高い声を上げて占っていた。そして、フォーチュンは二か所の場所を指さした。
北東の方向と、南西の方向。見事に正反対だな……。
「移動距離が多い! ちゃんと占ったのかね君は!」
「私の占いは正確ヨ……。ただ、移動距離が多いのは事実。二手に分かれまショ」
「となるとぉ……。戦力で考えるのなら……」
「私がソロだね」
チーム分けが決まった。
私とスコティッシュが同じチーム、マルーン、フォーチュン、スコティッシュが同じチーム。私は少し遠い北東の文字のほうに向かうことにした。
ウイングを呼び出し、スコティッシュを背に乗せて北東に向かう。そして、地面に降り立つと、地面が突然揺れだしたのだった。
そして、地面の中からモンスターが顔を出す。
「スナネコが3匹……!?」
「数が多いですぅ……。私、足手まといでごめんなさぁい!」
鑑定してみると、ミーアCT3兄妹というモンスターだった。このリパップ荒野のボス的存在のようで、Lvも85とものすごく高い。
それに、あれは3匹で1匹のモンスターで、連携して狩りを行うのだとか。
「スコティッシュは回避だけに専念! それか、今からでもあっちいっててもいいよ!」
「お、囮だけにはなれますぅ! せめても役に立ちたいのでぇ……。そ、そのぉ、私は戦闘なんてできませんけどぉ! 肉壁にはなれますぅ……。イナリ様のお役に立ちたいのですぅ……」
「……っし、わかった! とりあえず、相手の行動を見るから絶対回避してね!」
「は、はい!」
ミーア3兄妹はこちらを嫌な笑顔で見ている。
狩りの対象だと思われてるんだろうな。
「さ、荒野の王を決めようぜ」




