ゴブリンとの戦い
石の町ストンズではその名の通り、宝石商とかの店が多かった。
私は余っていた鉱石を全部売り払い、新しいメイスを買う。ちょっと攻撃力が上がった。レベルを上げることもできるみたいで、お金かかるよって言われたけど、お金をかけて武器のレベルを上げる。
「ありがとねぇ」
「いえいえ」
「あ、お姉さん武器を買うってことは旅人かい?」
「旅人?」
「そう。時空の旅人。旅人ならちょっと頼みがあるんだけどさ」
《クエスト:武器商人の悩み を受注しますか?》
クエストか。
クエストを受けるにはこの話の続きを聞くように促せば受注したことになる。聞かなければクエストは受けてないことになる。また、受けてくれるかい?と聞いてくれるので、クエスト内容効いたうえでもちゃんと拒否はできるらしい。
クエストを受けない理由もないのでとりあえず受けることにした。
「なんでしょう?」
「実はね、この先の石の遺跡につながる道にたくさんのゴブリンがはびこっているそうなんだわ。知り合いの武器商人がそこを通ろうとしたとき襲われたって……。退治してくれないかい?」
「あー、いいっすよ。やりましょう」
「本当かい? ありがとねぇ。倒してきてくれたら報酬を上げるから。頼むよー」
私はクエストを受けて、石の遺跡につながる道に向かう。
ゴブリンが4体くらいそこでたむろしていた。私はメイスを構え、ゴブリンに殴りかかる。思い切りゴブリンをぶん殴る。
「いだっ!」
ゴブリンの一人が矢を放ったようだった。
矢が私の腹部に刺さる。遠距離攻撃を持つやつがいるか。厄介だな。私はとりあえずその弓矢を使うゴブリンからまず仕留めることにした。
撃ってくる矢をメイスで叩き落しながら距離を詰める。
そして、私はまず弓をメイスで思い切りぶん殴った。弓はへし折れてしまい、弓使いのゴブリンは慌てふためいている。
私は油断しているゴブリンの脳天にメイスを叩きつけた。
一撃とはいかなかったが結構なダメージは負わせられたようだった。脳天に食らって起き上がるゴブリン。私はもう一度追撃を食らわせると、ゴブリンの一匹が死に、素材をドロップする。
「まず一匹!」
剣で斬りかかってくるゴブリン。私はメイスで受け止めた。
思い切り蹴り飛ばし、距離を詰めて撲殺。だが、ゴブリンも一筋縄じゃなかった。また腹部に今度はナイフが飛んでくる。
一匹のゴブリンが、持っているナイフを私めがけて投げつけたようだった。私はナイフを引っこ抜く。
「ゴブリンごときにこんなダメージ食らうってまだまだだな……」
私はそれほどゲームがうまいという自信はない。
割とエンジョイ勢で生きてた感じあるし。だからこそ、ノーダメージとは程遠いんだよな。
「オラァ! 死ねぇ!」
「グギャギャ」
私はメイスをゴブリンに振り下ろした。ゴブリンは死に、あと残り一体となる。私はナイフを投げつけてくるゴブリンに距離を詰めていった。
ナイフで突き刺そうとしてくるゴブリン。突き刺される前に、私は思い切りメイスを振り下ろす。それが見事にクリティカルヒットし、結構ダメージ出たかと思いきや、一撃で沈んだ。
そして、それと同時にレベルが1あがったようで、ステータスもちょっと伸びている。
「これでクエスト完了。報告に行かなくちゃ」
ゴブリン掃討戦、タスク完了!




