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クエストの達成条件

 私はノアの箱舟の舵を握りしめる。


「楽しみね! 北の天国北海道!」


 乙姫が地上を眺めながら楽しみとワクワクしていた。

 

「さすがだ。竜宮城に行ってくるとは」

「乙姫さん可愛らしいお方ですねぇ」

「北海道! 北海道!」


 ヒバナ達とも合流し、私たちは北海道へ向かっていた。

 北海道っていっても広いからどこに降りるかによる。私はノアの箱舟を運転しながら最初はどこに行こうかと悩んでいると。

 突然、船の上に何かが落ちてきた。落ちてきたものは動物のような見た目をした人。


「……敵?」

「敵よ!」

「敵意丸出しですからね……。アルカードさん……」

「わかっているとも。俺が戦おう。イナリはそのまま運転を続けてくれ」


 アルカードは双剣を取り出した。

 敵意を乙姫に向けている謎の生物。アルカードは距離を詰め、一気に切り裂こうとすると、その生物はアルカードの双剣を受け止めていた。

 

「なんだ? ダメージが通らない」

「……乙姫、こいつら知ってる?」

「こいつらは私を狙っている火星人よ。私の持つ力を狙っているの。普通の攻撃じゃ攻撃が通らないくらい特別な力を持っているわ」

「なるほど。だから手ごたえがないわけだ。対抗方法は?」

「そうねぇ。魔法か、私の加護があればいけるわ」

「……ファイアーーーーー!」


 私は魔法をぶっ放した。

 その火星人は火に飲まれて、そのまま焼き焦げた。火星人は消えて、火星人の足という素材を落とす。それをスコティッシュが回収していた。

 あれが火星人……。ってか乙姫って何者?


「助かったわ」

「乙姫、火星人について何か知ってるんすか?」

「知ってるっていうか……。昔から狙われてるから知ってるだけなの。あまり詳しくは知らないわ」

「……なるほど」


 一筋縄じゃいかないクエストだし、海の中から出ようと思わないわけだ。こいつらは多分海の中まで行けないからこそ、海の中にずっといる。

 けれど、外を見たくなったから私たちを護衛に……。今回のクリア条件は乙姫を守り抜き観光することかな。


「乙姫は何者なんだ? 俺は火星人が人間に狙われるなんて聞いたことないな。現実でも」

「私? そうねぇ。私は海の神のようなものよ! 火星人に狙われる理由は……まぁ、火星人は神を食べると強大な力を得るとか言われてるらしいのよ。で、手っ取り早い私が標的なのよ」

「なるほど。なかなかえげつない」


 ようするに火星人は乙姫を食べたいというわけだ。カニバリズム。


「私は守りに特化してる能力だから戦いは苦手なのよねぇ。さぁ、無駄話してないでさっさと北海道行くのよ! 北海道が私を待っている!」

「わがままな神様っすね」

「この火星人の足どうしましょう……。素材としてみたら結構グロテスクですぅ……」

「食べるとタコみたいな味がして美味しいわよ?」

「「えっ」」


 食べるのか。

 私は思わずスコティッシュと同じ反応をしてしまった。


「タコ! へぇ。タコみたいな味っすか!」

「たこわさ、たこ焼き、タコライス」

「二人、食べる気?」

「未知の食材は食べてみないと!」

「俺もこういうのは興味がある。スコティッシュ、ヒバナに料理させてやってくれないか」

「任せてくださいっす! めちゃ美味くするっすよ!」


 スコティッシュは火星人の足をヒバナに渡し、ヒバナはさっそく船の中の厨房に走って向かっていった。


「わ、私はいらないですぅ……。ぐ、グロイものはあまり食べたくないですぅ……」

「あんなキモイ生物の食材だもんな……。いや、うーん、外国人がイカとかタコとかみて思うのと一緒だよな。アレを食う人もいる。でも、私も無理……。そういうのはイナリちゃんだめ……」


 牛さんとか豚さんとかならまだしもあんな気色悪い生物は食べたくない……。












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