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ハロウィーン ②

 ハロウィン限定の魔物。

 確かに気になるので、私はフォーチュンとアンテを連れて倒しに行ってみることにした。


「ハロウィンといえばの魔物なのかしラ」

「知らん。が、血湧き肉躍る……。そんなバトルを我は所望する……」

「戦いはいつだってそんな感じだと思うけど……。ここがハロウィンボスの生息地って話なんだけど見ないな」


 ハロウィンボスは5種類いて、そのうちの1種類の生息地である高原にやってきたのだがなにも見かけない。

 ガセかな?と思いながらあたりを見渡してみると。


『いた』

『あれじゃね?』

『あれだ』


 視聴者が最初に見つけてくれたようだった。

 私は視聴者が見つけた方向を見ると確かにそれらしき影があった。そのボスはこちらに気づき近寄ってくる。


「トリックオアトリートォォオオオオオオ!」


 と、襲い掛かってきたのだった。

 ボスの見た目はというと、ボロボロの布で作られたローブを着たカボチャ頭の幽霊。魔物の名前はジャックオーランタンというらしい。

 私は杖を構えた。


「トリック、オア、トリート」


 ジャックオーランタンはすぐに攻撃してくることはせず、何かをせびっている。

 まぁ、ハロウィーンなんだからせびるものは一つなんだろうけど。


「お菓子はないからいたずら来いよ」

「トリート!」


 と、怒り狂ったジャックオーランタンは何か魔法を唱えてきた。フォーチュンはバリアを展開して攻撃を防ごうとするが、その魔法はなんとバリアを透過した。

 驚き、フォーチュンはガードする姿勢をとる。その様子を見ていたアンテが武器を構えるのをやめてジャックオーランタンにお菓子を投げていた。

 

「おわっ!」

「ぐっ……」


 私はフォーチュンとともに魔法の攻撃を受けた。

 が、なぜかダメージを受けていない。だがしかし、変化は訪れていた。


「え、うわわ」

「なによコレ……」


 と、私たちに起きた変化はなんとちっちゃくなっていた。

 周りの景色が一気に肥大化し、攻撃を受けていないアンテがものすごくでかい。アンテは足元にいる私たちに気づき、両手でつかんで持ち上げる。


「手のひらサイズまで縮小化しているぞ……。トリートされたのだな」

「不覚……」

「もともとあいつには戦う意思がなくてお菓子をあげなかったらいたずらされるみたい……」

「ダメージがないからバリアで無効化は不可能だったのネ。とりあえず戻りたいワ」

「戻る手段がねぇ」


 私はとりあえずアンテの手のひらの上で座る。

 なんか不思議な感覚だ。


「おや、アンチテーゼ君ではないか。奇遇だねぇ」

「不知火さん……」

「と、何をもって……おやおや。フォーチュン君にイナリ君ではないか! ちょうどよかった! アンテ君、イナリ君を貸してくれたまえ!」

「構わんが……」

「ありがとう」


 と、不知火さんは私の首根っこをつかみ持ち上げた。

 猫かあたしゃ。


「手のひらサイズまで小さくなってるとはねぇ! トリートされたのかな? まあいいだろう! 私のハロウィンに付き合いたまえ! ママとリキエルもいるぞ!」

「リキエルさんはさっき会ったばかりなんですけど」

「おやおや、そうなのかい? ということは話は聞いているんだろうねぇ」

「マジで参加させるつもりですか? この見た目なのに!? 私も配信してるんですけど! ほらカメラ!」

「配信したままで構わないよ。ささ、この小ささなのだから抵抗はできないねぇ」

「ぐっ……。なんで小さくなっちゃったんだ……」


 これじゃ私はティンカーベルだよ。









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