ゲニウストレント戦 ②
ゲニウストレントと戦って、十分くらいが経過した頃だろうか。
ゲニウストレントが怒り出す。体力半分切ったようだ。
「さて、こっから動きが変わるかね」
私は身構えていると目の前に木の根っこが次々と迫ってきた。
私は木の根っこを焼き払い、攻撃しようと構えるが。
「あれ、いない……?」
私は嫌な予感がして横を見たらゲニウストレントは木の根っこに混じって移動していた。
攻撃が私に飛んでくる。狙いすまされた不意打ちに対応しきるのは難しく、魔法を放とうとした瞬間に攻撃をモロに受けた。
一気に体力が減る。
そのまま吹っ飛ばされて壁にぶつかった。
「なるほど。こういう動きしてくるようになんのね……」
回復ポーションをがぶ飲みし体力を回復させる。
こういうのを何回もされると厄介だな……。ならば短期決着しかないか。
元より、あっちの方がレベル高いからジリ貧になるのはコッチだ。
私はゲニウストレントに近寄り、強力な水魔法を放つ。
「水魔法"タイダルウェーブ"!」
水魔法の大技タイダルウェーブを放つ。
大きな波がゲニウストレントを飲み込んだ。
「そして"フラッシュフロード"」
超高圧の水がゲニウストレントを貫いた。
魔力が一気に枯渇する。私は魔力を全部回復させて、最後のトドメを刺すことにした。
私は手を構え、スキルを唱える。
「天翔神通力!」
全MPを消費してそのMPの3倍のダメージ。これは固定ダメージなので防ぐことはできない。
ゲニウストレントは私の猛攻に流石に耐えきれなかったのか、神通力を受けると、そのまま手を伸ばして倒れる。そして、スゥーっと消えていった。
どうやら勝てたみたいだ。半分切ったらもうこっちのもんよ。
ダンジョンから出るための出口と、ゲニウストレントの素材、そしてクローゼットダンジョンの制覇報酬が出た。
クリア報酬はなにかなー?と思い、出現した宝箱を開けてみる。
すると、虹色のスキルの書だった。現在2個目。
「へぇ、クローゼットダンジョンからでも出るんだこれ!」
この虹色スキルの書は手に入れるの難しいからなぁ。
ただ、多分これは絶対手に入るとかというものではなさそう。きっと確率だよな。何回も試したくないからもう挑まないけど。
私は報酬を手に現実世界へ戻る。
私が戻るとクローゼットのダンジョンは消えていた。
「た、倒してくれたんですねぇ! ありがとうございますぅ!」
「おーう。疲れたけどね……。ま、これでクローゼットとしては使えるでしょ。キツかった……」
「お、お疲れ様ですぅ……。お、お礼としてこの武器作ったので……」
「なにこれ」
「MP自動回復効果を持つ見た目は神楽の鈴のヘリオスの杖ですぅ」
「ほう」
MP自動回復か。
それは確かに魅力的だ。少しでも回復できるんだったらあった方がいいか……。
「ん、じゃ、それもらうよ! ありがとさん!」
「いえ……。私にできることはこれくらいですのでぇ……」
「私は疲れたからログアウトして寝るよ。流石に強かった……」
レベルアップはたくさんしたが、辛かったな……。




