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クローゼットにダンジョンができた!

 私の文化祭はトレンドにも入って、なんと嬉しいことに私の名前がトレンド1位になっていた。

 文化祭直後の反応としては。


『最後で笑わせに来る辺りナチュラルにおもろい』

『裏でもマイナスなこと言わない辺り最高に推せる』

『どーよ先生!が可愛かった』

『イナリちゃんお疲れさまでした!』

『最高にしまらないEDでした』


 とかそういう話題だらけだった。

 私も文化祭お疲れさまでしたーとかツイートしておくと、ママとか桜さんとかからリプライが来てお疲れ様とかメッセージが届いた。

 炎上なんてものは本当にしていなく、むしろ好感度は上がってるっぽい。やっぱマイナスなことは言わないに限るよねぇ。


 私はクラスでのお疲れ様会を終えて、家に帰宅する。そして、文化祭終わり配信ということで配信枠を開いた。


「ってなわけで、文化祭お疲れ様配信です。今回はスパチャとかいらないんで本当に楽しみましょうね」


 といってゲームにログインして、レベル上げをしつつ雑談配信兎いう形をとろうと……。


「イナリさんんんん! 大変ですううううう!」

「どうした、スコティッシュ!」

「えっとぉ、あのぉ……。とにかく大変なんですううううう!」

「本当にどうしたの?」

「来てくださいぃ……」


 そういって、スコティッシュに案内されたのはスコティッシュの部屋だった。

 

「え、普通の部屋だよね? スコティッシュが内装をいじってるけど……」

「違うんです……。その、クローゼットを開けてみてください……」

「クローゼット?」


 と、私はクローゼットを開けると。

 なにか知らない空間の穴がクローゼットの中に空いていた。


「え、なにこれ」

「多分ダンジョンだと思うんですぅ……。部屋をシックな感じにしたくていろいろ家具を作ってたらこんなクローゼットになってしまってぇ……」

「……ダンジョン? なんでわかるの?」

「その……。このクローゼットには魔木材という者を使ってるんですぅ。レシピでこれが一番この部屋の雰囲気に合うなと思いましてぇ……。で、よくよく調べてみたら魔木材は人工ダンジョンを作る際に必要になる素材らしくて……」

「あ、それで出来上がったと」

「はいぃ……。ダンジョンをクリアできたらこのダンジョンは消えるそうなのですが……。クオリティを高く作ってしまうほどダンジョンは難しくなるみたいで……。私も全力で作っちゃって……。魔木材は私だと手に入れるのが厳しいですし……」

「あー」


 ということは、生産職としては結構な腕前を持つスコティッシュが割と本気で作っちゃってこのダンジョンが攻略できなくて大変ってことか。

 話は理解できたけど……。


「そんだけガチで作ったんなら私攻略できるかな……」

「む、無理ですかぁ……?」

「このダンジョンに入ったことがないから何とも……」

「と、とりあえず調査をお願いしますぅ……」


 というので、私は中に入ってみた。

 さっそく敵に出会って鑑定してみると。


「敵のレベルが……100?」


 無理だ。私はまだ46レベルだぞ。

 私はそのまま敵にぶん殴られてやられてしまったのだった。











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