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11月の朝

作者: 日向もえぎ

目が覚めた。すぐ隣に暖かさを感じる。

今日も行けなかったな……と、僕は寝起きで現実感の薄い意識のなかで、ぼんやりと感じる。隣に目をやると、彼女が微かな寝息を立てて眠っている。昨夜は僕より後に眠ったはずだから、まだしばらく起きないだろうな。しかしながら出勤の時間は、とうに過ぎているのだけど。

僕は彼女を起こさないように気をつけながらベッドを抜け出した。喉が乾いていた。昨夜寝る前までエアコンの暖房をつけていたせいで、まだ空気が乾燥している。デジタル時計の湿度を見ると50パーセントをきっていた。10月の半ばを過ぎた頃から徐々に寒くなり、11月に入った途端、急激に気温が下がったような実感がある。こうして冬がやって来るんだなぁ、と起き抜けの頭でぼんやり考えながら、僕は冷蔵庫からコーラのペットボトルを取り出し、コップに注いだ。

コーラはおそらくもう一週間以上前に開けたものだから、ほとんど気が抜けている。僕はコーラが大好きだけれど、さすがに夏に比べたら飲む量も頻度も減った。それでも、コーラはたいてい冷蔵庫に常備してある。彼女は僕の好物を把握している。このコーラも、彼女が切らさないように買っておいてくれたものだ。

微かな声がして、彼女が寝返りをうった。布団の隅の方にいた状態で横を向いたから、背中の半分くらいが掛け布団なしで寒そうだ。僕はそっと布団を直してあげる。彼女はなにやら聞き取れない、言葉ともつかぬ言葉を発している。

「おやすみ」と小さく声をかけ、彼女の頭を撫で、僕は布団から離れる。

そして僕は自分の出勤の準備をはじめた。

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