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次に向けて

本日、5話同時投稿。

この話は4話目です。

 意識が肉体に戻り、ちらりと横へ目を向けると、その視線に気付いたのだろう。横でそれぞれ祈っていたラインバッハ様達が、こちらに目を向けた。事前に神託を受けることは話しておいたので、それだけで終わったと理解できたのだろう。


 それから不自然にならないように皆さんがお祈りをした後、速やかに礼拝堂から退出。再び馬車に乗り込んで、洗濯屋に向かってもらう。その間に呪いの詳細を説明。ただし、魔王については余計な不安を煽りかねないので省いておく。


「なんと、神々が直々に呪いを解いてくださるとは」

「神の子だということを知っていなければ、信じられん話だな。神の子だからこそなのか、それともそれほどに神々に愛されているからこそ、神の子と言われているのか……」

「どちらにしても、呪いが解けるなら安心ね。懸念があるとすれば、それまでの間だけど、そのあたりについても対処のしようがあると言う話だし」

「そうですね。あまり心配する必要はないと思います」


 とりあえずこのまま店に向かって、着いたらカルムさんに軽く状況説明。いきなりのことだから向こうも困るだろうし、俺も今日はなるべく親しくない人の前には出ない方が無難らしいから、無事と事情を伝えたらすぐに家に帰るつもりだ。


 臭いものに蓋をして臭いが漏れなくなっても、一度漏れてしまった臭いがしばらく残るように、今の俺にもガイン達に処置をしてもらう前の“残り香”的なものが若干はあるのだとか。


「神々がそう仰るのであれば、そうすべきじゃろう。しかし、店に入れば大丈夫と言えるのか? 以前よりも繁盛して、店の従業員も増えているのじゃろう?」

「確かにそうですね……1号店の開店から働いてくれている人達なら、まず問題ないでしょうけど、今年になってから入った人も結構います」


 前から忙しい時に短時間、パートタイムで働いてくれる方を雇うこともあったけど、現在はもっと先を見据えての人材育成中で人が増えている。カルムさんに店長の役職と権限を委譲してからは、店に顔を出すことも前と比べれば減った。


 もちろん、雇うときには経歴などを確認して面接もしたし、変な人材は極力省いたつもりだから、信用できないというわけではない。ただ開店時からのメンバーと比べると、どうしても人間関係は希薄と言わざるをえないので、不安要素はある。


「お店となると、お客さんもいるでしょうしね」

「言われて見れば、ちょうどこの時間帯が一番混む時間帯です。店の外まで列が続いていたら、降りる時には不特定多数に見られそうですね」

「教会でこんな話をするわけにもいかんから、とりあえず馬車を出したが……店に向かうのはやめた方がよかったか?」

「いえ、僕の無事を伝える必要はありましたし、呪いの件を説明するなら元気な姿を見せた方が安心だと思いますから。……ハイドの魔法でも使ってみましょうか?」

「リョウマちゃんの呪いは、相手に知覚されることが発動条件なのよね? あれは気配を隠す魔法だから姿は見えるし、効果は薄いと思うわ」

「……そこまで難しく考える必要はないのではないか? 体を隠して入り込むくらいなら、わざわざ魔法を使わなくとも可能。それよりも呪いに限らず、なるべく周囲に悪印象を抱かれないようにすることを考える方がよかろう」


 こうして、自然に協力してくださる皆さんと相談しながら馬車に揺られ……やがて店の敷地内にある空き地に到着。


「お、おい、あの馬車」

「あの紋章、公爵家の紋章だよな。なんでこんな店に」

「お? あんた最近この街に来たのか? この店は公爵家御用達で有名だよ。なんでも店長が公爵様と親しいんだとかで」


 予想の通り、店は混雑していたようで、伸びた列が空き地の前まで届いていた。列に並んだお客様達の驚く声が外から聞こえてくる。


「よし、出るぞ」

「お願いします」

「すみません! 通してください!」


 シーバーさんが動いて、揺れを感じたのと同じタイミングで外から聞こえた声は、聞き慣れた男性のものだった。


「むっ?」

「っ!?」

「おお! 見覚えがある顔だと思えば、ヴェルドゥーレの倅ではないか」

「はっ! 騎っ、元騎士候補生のユーダム・ヴェルドゥーレであります!」


 どうやら2人は知り合いだったようだ。元騎士団長のシーバーさんと、騎士を目指していたユーダムさん。2人の経歴からすると顔見知りでも不思議ではない。


 ……というか、ユーダムさんは過去に受けた訓練の名残が出たのか、背筋を伸ばし胸に右拳を当てた状態で直立不動。表情も硬い。ユーダムさんは騎士になる道を途中で捨てたから、気まずいのかもしれない。


「ガルダック卿におかれましては――」

「そこまでだ。私は既に騎士団長を辞した身。貴殿も騎士ではない道を選んだのだろう? 自信を持って、今の己の職分を果たせばそれでいい。案内を頼む」

「――失礼いたしました! それではご用件を承りますので、こちらへお越しください」


 シーバーさんも彼の心中を感じ取ったのか、気遣う言葉をかけていた。そして、視線がこちらへと向く。


「そちらのお荷物(・・・)をお持ちしましょうか」

「ああ、これはだな」

「ユーダムさん、聞こえますか? リョウマです」

「店長さん?」


 俺が呼びかけると、緊張していたユーダムさんが目を丸くしたが、無理もない。呪いの影響を抑えるためとはいえ、出かけていた知人が箱に詰められた状態で(・・・・・・・・・・)帰ってきたら、誰だってそうなるだろう。


 しかも、その箱を運んでいるのは元騎士団長という超偉い人。騎士を目指していたユーダムさんなら、よりその驚きは大きくなるかもしれない。


「出先で呪いを受けてしまいまして。体と健康状態は問題ないのですが、人前に姿を見せるのは控えたいのです。応接室、いや、地下の方に皆さんを案内していただけますか。人数も多いですし、あちらの方が落ち着いて話せると思うので」

「了解」


 おそらく聞きたいことは色々あると思うけど、ユーダムさんは指示に従って地下の特別室に案内を始める。また、彼は外に出てくる前に受付で連絡を頼んでいたらしく、途中で店長になったカルムさんも合流。2人にまとめて事情を説明する。


「……経緯は理解できました。呪いについては、今日一日を注意しておけば問題ないのですね」

私がかけた(・・・・・)魔法の性質上、どうしてもそうなってしまうわね」


 カルムさん達には、レミリーさんが俺の呪いに対処してくれていると伝えた。2人も信用できるとは思っているけれど、神々が呪いを解いてくれることを話すのであれば、必然的に俺が神の子であることも話さなければいけない。


 話したとしても信じてもらえるかはまた別問題だし、俺が神の子であることを知る人間は極力少なくしておいた方が無難だ、という意見は大人組とも一致したので、こういう形で伝えることになった。口裏を合わせてくださっているレミリーさんには感謝である。


「解呪は難しいとの事ですが、仕事や生活に影響が少ないのは幸いですね。遅れましたが、ご無事でなによりです。お帰りなさい」


 俺を心配してくれたカルムさんは、何度かレミリーさんへの質問を重ねて、一安心したようだ。険しくなっていた表情を緩めてくれる。


「ただいま帰りました。最後はちょっと失敗しましたが、無事にCランクの冒険者になれましたし、実りの多い旅でした。詳しい話は今後の打ち合わせも兼ねて、また明日以降にと考えていますが、大丈夫でしょうか?」

「いくつか確認させていただきたいことはありますが、緊急性はありません。オーナーはまずご自分のことを大切にしてください。本音を言えば、大樹海に向かうことも延期してはどうかと思うのですが……変更はしませんね」


 流石、もう俺の行動パターンを理解してくれている。


「前々から決めていたことですし、延期は既に何度もしていたようなものですから。カルムさん達が居てくれるので、安心して店は任せられますしね」

「引き止めはしませんが、出立はいつごろを考えていますか?」

「そうですね……万全を期すために少し体を休めて、その間に食料の補充や防具の整備。今回採取した常闇草を虫除けに加工しないといけませんし、関係各所との打ち合わせも含めて1週間……長くとも2週間以内には出ようと考えています」

「かしこまりました。その予定で、こちらも諸々の調整を行います」

「よろしくお願いします」


 こうして無事の報告は終了。その後は再び箱に入って運び出してもらい、街の北門へ向かう。門までの道中では、俺の店のことが話題に上がった。


「話には聞いていたが、本当に以前より繁盛しておったのぅ」

「ラインバッハ様が最後に見たのは、まだ開店間もない頃ですよね? あの頃と比べれば、実績が出せましたから」


 あの時も開店したばかりの割に繁盛していたと思うけど、あの頃はまだ固定客が少なく、物珍しさで試しに来た人も多かった。でも今はそんなお客様が常連さんになってくれて、彼らが良い評判を広めてくれた。


「本当にありがたいことです」

「お店の雰囲気も良かったし、店長さんも若いけど優秀そうだったわね」

「カルムさんですね。彼はモーガン商会の会頭から直接紹介を受けた方ですから。商売の知識と経験、経営能力に関しては確実に彼の方が上だと思いますし、僕も安心してお店を任せられています。もちろん、他の従業員の皆さんにも助けられていますが」

「ヴェルドゥーレの倅も、あれは優秀な男だったからな。馴染めていれば役に立つだろう」


 そうだ、シーバーさんはユーダムさんのことを前から知っていたらしい。店ではタイミングがなかったけれど、そのことが気になっていた。


「私とヴェルドゥーレの倅の話か?」

「はい、やっぱりユーダムさんが学園の騎士科にいたからですか?」

「顔を合わせたのは、そうだな。騎士科の生徒は卒業後、そのまま騎士団の訓練施設に入ることがほぼ確定している。だから騎士団でも将来の入団を見越して、訓練の視察や面談を行う。それで何度か見たことがあった。

 尤も、入団前から顔まで覚えているのはごく少数だ。入団した者ならともかく、候補生の段階だと脱落するものも多く、数もまた多すぎるので、どうしてもな……彼を覚えていたのにはいくつか理由があり、まずは彼の父親が私の良く知る人物だったからだな」


 ユーダムさんの父親。確か宮廷庭師という役職に就いているという話だし、接する機会が多かったのかな。と、思っていたら。


「思い出したわ。それって宮廷庭師の子でしょ。昔よく陛下が勉強をサボって逃げ隠れをしていた庭を管理していた」

「サボって、逃げ隠れ?」

「そうなのよ。あの子って今はだいぶ落ち着いたけど昔はヤンチャだったし、逃げ隠れだけが異様に上手いのよ。それで教師や護衛の騎士を振り切って、庭に隠れたり街に降りたりしてたの。もう、その度にお城は大騒ぎだったわよ」

「ええ……」


 なにそれ、王族がそれはいいのか? というか騎士を振り切るって、王様が凄いのか騎士が悪いのかどっちなん……いや、逃げ隠れだけが異様に上手いというのなら、騎士は普通なのか?


「……懐かしそうに過去を振り返っているところ悪いが、あれはお前も原因だと当時を知る者は思っているからな、レミリー。もちろん私もだ。お前が陛下の幼い頃に、魔法の教師としてハイドの魔法を教えなければ、もう少しマシだったろうに」


 あ、レミリーさんが指導したんだ。それなら納得、か?


「私もあそこまで使いこなすとは思わなかったけど、私は指導者としてできることをしたまで。ハイドだって万が一の時には役に立つでしょうし、問題が起きた場合に心身に悪影響がない魔法を選んだ結果なのよ? ちゃんと仕事をしたのに文句を言われても困るわ」

「分かっているが、文句も言いたくなる……とにかく、そういう切っ掛けで私と彼の父親は出会ったわけだ。

 あとは、彼が騎士団に入らなかったこと。先ほど言った通り、騎士科を出た者は騎士団に入る。運悪く病気や怪我で辞退する者もいないことはないが、そういった事情がない限り辞退という選択をする者はまずいない」

「将来が約束されていたようなものなのに、それを捨てるなんて、という感じですか」

「そういうことだ。どこに行くかは個人の自由だが、私個人としては、騎士団にほしい人材だったのだがな……」


 おや? シーバーさんから見て、ユーダムさんは高評価だったようだ。


「本人は自分のことを、評判があまりよくなかったと言っていましたが」

「ああ、女好き、軽薄、不真面目、色々と言われていたことなら私の耳にも入っている。学友の間では顰蹙を買いがちだったそうだな。しかし当時の彼の担任、怪我で退役した私の後輩は、彼を“周囲に目と気を配れる人間”と評価していた」


 シーバーさん曰く、騎士科には優秀な貴族の子女が集まるが、所詮は学生であり、子供。毎日厳しい訓練を重ね、常に好成績を求められ、成績が一定を下回れば除籍される。そこに周囲の目や家族からの期待なども背負っていると、どうしても視野が狭くなりがちになり、心に余裕がない者が増えがちになるとのこと。


「人間、適度な息抜きは必要だ。度を越していれば話は別だが、彼は女性よりも根を詰めすぎている同期を遊びに誘うことが多かったらしい。尤も、そういった状態で誘いに乗る同期は少なく、逆に罵声を浴びせられていたそうだ

 ……日々の訓練や課題だけで精一杯の相手には、気遣いを気遣いとして受け取れない者が多かったのだろうな。遊ぶ余裕があることは、不真面目な証拠ではないというのに、まったく」

「視野狭窄に陥った人間ほど、口で言ってもそう簡単に休もうとはしないわよね~」


 レミリーさんの暢気な言葉が、ちょっと心に刺さった……


「そういう事情もあったんですね」

「うむ。女性との関係は、少なくはなかったようだが……不誠実な付き合いやそれによる問題を起こしたという話は聞いていない。

 そもそも学園の騎士科は心身ともに未熟な子供を、騎士団の訓練に耐えうる程度まで鍛える、いわば下地を作るための場所だ。騎士になるまでの通過点の1つでしかなく、生徒はあくまでも“候補生”にすぎない。だから騎士科卒業と入団には高潔な精神よりも、基礎能力や国と王族への忠誠心の方が重視される。

 “騎士科を卒業できれば将来安泰”と考えている者は、生徒にもその親にも多いが、実際は卒業と入団から最低でも2年“騎士見習い”として訓練漬けの毎日を送ることになるのだから、大体の問題はこの段階で矯正される。さもなくば次の“従騎士”にもなれず、耐えかねて脱落していくのみ。

 さらに“正騎士”となるには従騎士として多くの実務経験を積み、直属の騎士を含む複数の騎士から推薦を受けなくてはならない。私の知る限りで噂を聞いた騎士の多くは、騎士科の訓練程度は軽くこなして遊ぶくらいで丁度いい、その方が見込みがあると笑っていたぞ」


 騎士の考え方や仕事の苦労は俺にはわからないけど、現役の人から見れば学生の訓練なんてまだ甘いと感じることは、そうだろうなと腑に落ちる。でも、ユーダムさんのクラスメイトが嫉妬や不満を覚える気持ちも、わからなくはない。


「良かれと思ったことが裏目に出る。たとえ親切心からの行動でも、理解されるとは限らない……人間関係は難しいですね」

「うむ……結果として、彼は新たな道を見つけて旅立ってしまった。周囲との軋轢も一因ではあるが、視野の広さ故に騎士の道に固執することもなかったのだろうな。今は元気にやれているようで何よりだ」

「その点に関してはご心配なく。うちで働いてもらっているので、食事や休養はもちろん。僕や他の警備担当者と日々腕を磨いていますから」

「ほう? なら次は今の腕前を試して、いや、暇を見て鍛えてみるか? どうせこちらに移り住むのだから、時間もある」


 え? 移り住むって、シーバーさんがギムルに来るの?


「あら、話してなかったかしら? 私とシーバー、2人とも王都からこっちに来ようかと思ってるって」

「初耳ですが」

「リョウマ君が寝ている時に話がまとまったからではないか? ほれ、常闇草の採取が終わった日の夜、ぐっすり眠っておったじゃろう」


 そうか、夜の見張りを引き受けてくださって、しっかり寝ていたから。あの時にそんな話があったとは知らなかった。


「私もレミリーも既に退役した身だが、名前と顔が売れていて王都では気楽に街を出歩くこともできない。今後は冒険者として活動することを決めたのだから、いっそどこかに移り住もうという話になったわけだ」

「どこに行っても騒がれはするだろうけれど、王都より人が少ないだけマシになるでしょう。それに、リョウマちゃんの呪いがどうなるかも気になるし、私がいた方が色々と口裏も合わせやすいでしょ?」


 それは、その通りだ。先ほど店で説明した時もそうだったけど、元宮廷魔導士という肩書きを持っているレミリーさんがいてくれると、それだけで説得力が増す。


「助かりますが、いいのでしょうか……」

「遠慮しなくていいわよ。リョウマちゃんも言ってたけど、呪いが解けるまではたった1年なんでしょ? その程度、ダークエルフの寿命からしたら一瞬。それに私は一応あなたの魔法の師匠なんだから、弟子の手助けくらいするわよ」

「……ありがとうございます!」


 それしか言えることがなく、勝手に頭が下がってしまう。何かお礼ができないだろうか?


「利害の一致があっただけだ。気にすることはない」

「解呪は神々におすがりするわけだし、私も同行者かつ年長者として多少の監督責任を感じているから別にお礼はいらないけど……そういえばリョウマちゃん、私を師匠って呼ばないわよね。最初に決めたのに」

「言われてみれば、すっかり忘れてましたね」

「もしくはお姉ちゃん、はい復唱!」


 あ、これかもしれない……これを言われて流石にお姉ちゃんは恥ずかしい、と思ったきり頭の中から吹っ飛んでいた。というか、再度促されても恥ずかしい。しかし、直前に感謝してお礼がしたいと言った手前、断るのもどうか……


「せめて“姉さん”にしてもらえませんでしょうか」

「ん~、リョウマちゃんもお年頃だし、無理強いするのも悪いわね。それでいいわ」


 こうして、俺はレミリーさんをレミリー姉さんと呼ぶことになった。だがその直後、


「そこは悩まず、師匠でよかったのではないか?」

「うまく乗せられたな」


 ラインバッハ様とシーバーさんの呟きで、自分の交渉失敗に気づくが、時既に遅し。それから俺は北門に着くまでの間、おもちゃを見つけた子供のような目をしたレミリー姉さんに絡まれるのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] おば…おねショタの波動を感じた
[一言] 竜が蛇になった 箱入り蛇「こちらスネーク云々」
[一言] 王様、奇襲が上手そうやな。
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