気にするな
どうも、コーフィー・ブラウンです。
最近のコンビニのお菓子はレベルが高いものです。
では、お楽しみください。
「おおお・・、な、なぜえぇ・・なぇぜだぁ?」
親は子を抱き、男は女をかばい、年老いた男は杖を手離し、
市民は喘ぐことなく
死んでいる。
死んでいる
「おおいぃっ! 爺さんっ!」
死体の山を、踏み越えてくるは若い男。
「これ全部捧げんのか!?正気かよ!」
「そうだ・・昨日より今日、今日よりも明日、それがブツブツブツ・・・・」
「あんたがそうやって張り切りやがるからよお・・人間どもの欲が減って仕方ねえんだよ。
生存欲ってのが一番効率良いのは分からんでもねえけど。」
「そうだ、そうだそうだ・・・生存欲、生存欲さえあればぁ!」
ガアア! ガアア!
ジジイの首元から何十羽ものカラスが飛び立ち、死体を空へ運んでいく。
「・・ハア。 そんなに暴れちゃって、天使を呼ばれても知りませんよ。」
「天使かあ・・・久しぶりにこの手で屠りたい・・」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「ハア・・ハア・・」
あまりに疲れたのか、刀を支えにして砂地に座り込むミーンワイル。
「なんだ!もうへばってんのか!?」
そういう200メーター越えのムキムキな男は、今日の天命で付きそうことになった、
『28代目 若輩者の天使 ボスナ』さん。
「そんなこと言ったって、僕今までまだ一回しか倒したことないんですよーっ
前は結局ペナさんが倒したみたいで・・」
「だからなんなんだ?
見たところお前の奇跡は、自身の身体を犠牲にするようだな。」
「はい、そうです」
「そうなると、
相手に攻撃を食らうほど、奇跡でお前は苦しくなり、
相手を倒そうとするほど、奇跡でまた苛まれるんだな。」
「そうなんですっ!」
「お、おお。 結構悩んでるんだなあ。」
そうだ。
きっと今まで多くのミーンワイルが死んでいった原因は、この負のスパイラルにあるはずだ。
「でもな、そんなんに悩む必要はない。」
「え?」
「お、よし、丁度いい時間だな。 おい、今から教えてやる。」
「あれ、これで終わりでは?」
「何を言う、メインがまだだ。」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「それで・・ここは?」
前には、数メートル以上は高く、もう見えなくなるまで続いた立派な石の城壁。
「ここは、ロギンス共和国にある広大な平原のとある一帯。
すごい壁だろう?
これに囲われた都市が向こうに何百とあるが、ここはその中でもかなり大きい方だ。」
「なぜ入らないんです? それに門は反対にあるのに。」
「まあ待て。 ここには人はもう棲んでいないと言われてんだ。」
「えっ、でも悪魔がいるんじゃ。」
「悪魔しかいないんだ。 信じられねえだろ?」
確かにそれは驚きだ・・でも、まさかその中に入ろうとは言わないよな?
「おい、ボスナ。」
ボスナとミーンワイルの二人が振り返ると、
「おお、ペナ。 おめえと一緒か。 なら、安心だ。」
「・・どうした、ボスナ。 久々の魔王だとビビッてるのか?」
「! フッフッフ、おいおい、あまり焚き付けてくれるなよ。
お前らほったらかして、一気に行ってしまうぜ?」
ーでは、全天使に命ず。
これより旧アンガット帝国、帝都『ブルゴン』の王城と都市の奪還、そして!
『羨望の魔王 サン・ガラクシール』の討伐だ!
いいな!今日の成果が世界の未来を導く光と成れ!ー
ロボットが立ち上がって拳を突き上げる。
ー行けええぇぇっ!!!ー
い、行くのか!?
「よし、ついて来いよおめえら!」
ペナは腰の剣を抜く。
それを見てミーンワイルも急いで刀を構える。
すると、
「おい!ミーンワイル!
さっきの話の続きだ!
奇跡を使うほど、自分に不利に働くのが嫌ってんならなあ!」
彼は一歩一歩を踏みしめながら壁に近づき、
ズン!!!
「己の身体で! 奇跡を体現するのみ!!!」
振りかぶった拳は壁に接し、少し触れた瞬間に、
ピシシュググガガガアアアンンッッッ!!
壁に入った亀裂は、右左に走って裏側の門の戸を壁から外し倒すと、そのまま起点に戻り、ぶつかり合う。
「そうだろう?」
ガガガガガガガガガアアアアアアアアンンン!!!
全面の壁が崩れていったんじゃないか?
とりあえず、
すっげえ・・・
「ミーンワイル。 あいつの言うことは大事だし、お前に一番求められる点だろうがな。
こういう勝手な破壊行為はな、無能っていうんだ。
覚えておけ。」
そう言うと二人とも壁のがれきを踏み越えていった。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
数秒前
ガガガガガガガガガアアアアアアアアンンン!!!
「キャァッッ!!!」 と叫ぶ白い着物の女。
「クッ・・! いきなり壁が!」 軍服姿の少女。
「何だ、悪魔か・・?」
白い学ランに黒いラインが入った服で、赤紫色の長いマフラーをしている青年。
「カー、ナウス、ウィラー。
慌てるな。
きっと別動隊の・・ボスナだろう。
構わなくていい、先を急ごう。」
三人の前に進み出てくるは、白いスーツ、ムキムキの体がよく映える姿の
我らが誇るリーダー、
エフォード。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「・・っく・・」
ギルドを出てからもう二週間以上だ。
受付の方に『古城の遺跡には近づかないで』と言われていたはずなのに・・・
ジャラッ
彼の手足には錠がかかっている。
あの悪魔どもか。
こんな馬鹿野郎を捕らえて、いったいどうする気だ・・?
その時、 チャッ
広い部屋の隅から微かな音。
「・・誰か、いるのか?」 声量を抑えながら聞くと、
「は、・・はい・・・」
その声とともに、月光が差し込みその姿を照らした。
「なっ・・」
女性だ。
ドレス姿で、麗しい・・
こんな状況だというのに、惚けてしまいそうだ・・・
「どうして、こんな所に?」
「私は、近くの貴族の者だったんですが、・・パーティー中に、悪魔に、襲われ・・」
顔を覆い、肩を震わせる女。
なんて、ああ、神よ。
どうしてそんなに惨いことがあってしまうのですか。
そう天を仰いでいると、彼女の姿はすごく近く、
「・・実は、私はもう穢れの身なんです。」
そう言いながら彼女は手を私の背に回しこむ。
「ちょっ・・」
「ここの悪魔どもに、余興を強制されて、今日まで奴らがさらってきた男どもと交わってきた身なのです・・」
彼女は目を潤わせてこちらを見上げる。
「もう、この世に未練はございません。
今さら元の生活に戻れる自信などとうに吹き去ってしまいました。」
彼女は息を荒らしながら、その決して万全とは言えない色の唇を近づける。
チャリ・・・手錠があるが、問題は無い。
ならば・・!
男は錠を付けたまま彼女を押し倒し、悦ばせ、
ついに、
「では、失礼しますね。」
あお向けの男に、女がまたがったその時、
「これだから人間は、羨ましいものドゥグアハハハハハッ!」
「ひっ・・・ぃ・・・」
彼女は、およそ人の姿ではない。
彼女のいや、バケモノの重々しい前足は男の股間をすべて踏みつぶし、
もう片足は、泣き叫ぶ男の首を踏みしめた。
本作品を読んで頂きありがとうございます。
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キャラクター紹介
ー天使ー
ミーンワイル(元名:○○○) 大衆の天使 499代目
本作の主人公。
17歳と若いために青年の姿。
奇跡:受けたダメージを犠牲と入れ替える。
通常の攻撃魔法、防衛魔法。
捧げた細胞の量で規模が変わる。 ※身体の回復には大小関わらずかなりの犠牲が必要
犠牲:自分の細胞
ボスナ 若輩者の天使 28代目
戦闘員。
長身(208㎝)でムキムキ。
マンバンヘアに刈り上げ部分はハナミズキ(いろいろ)の模様(イグノー考案)。
無地の黒い上下のセットアップに、メッチャごつい白いベルト、白い革靴、ネックレス。
奇跡:不明
犠牲:不明
ペナ 喪失者の天使 40代目
天使の中でも最高級の実力者。
俗界では白い仮面をしている。
白いフード付きの短いマントをして、黒を基調としたロリータ風の軍服を着ているため、天使たち以外には女だと思われている。
本人はこの恰好をあまりよく思っていない。
背中にくそでっかい大剣を背負っているが普段は腰に差した中小サイズの剣を使う。
奇跡:不明
犠牲:不明
カー 怪火の天使 84代目
戦闘員。
白い生地に白い帯の着物。帯締めと帯揚げが赤い。
奇跡:不明
犠牲:不明
ウィラー 勇敢者の天使 196代目
戦闘員。
白い学ランに黒いラインが入った服。
赤紫色の長いマフラーをしている。
奇跡:不明
犠牲:不明
ナウス 指揮官の天使 13代目
身長145㎝。
白い軍服、青い装飾が特徴。金の六芒星の紋章がいっぱい。
軍帽と銀髪のショートヘアが似合う。
短パンで黒いタイツ、白いデカい軍靴。
奇跡:不明
犠牲:不明
エフォード 指導者の天使 62代目
天使たちのリーダー。
天命以外の普段は、白いトレーニングウェアを着ている。
両方の髪を刈り上げていて、かなり大きな六芒星のピアスをしている。
首や胸元、肩には白いタトゥーが彫られている。
奇跡:不明
犠牲:不明
ワイズ 天才の天使 2代目
天使たちの司令塔や相談役。
年齢不詳。
普段はロボットを通じて活動。
「ウルチン」という奇怪なハリネズミのバケモノを飼っている。(1000年以上生きている)
老衰・餓死・病死は不可能。
奇跡:不明
犠牲:不明
デフォン 偶像の天使 19代目
金髪の可愛らしい女の子。(ここだけの話、23歳)
奇跡:不明
犠牲:不明
ユナー 欠落者の天使 37代目
たまーに、天命で出動する。
赤毛の女性、眼鏡にこだわりがあり、コンタクトをしてわざわざ伊達メガネを付けることも。
ここだけの話、29歳。
奇跡:不明
犠牲:不明
ドロエ 杏林の天使 9代目
天使たちの救命担当。
袖がタンクトップ程短く、丈がウェディングドレス並みに長い白衣を着て、中はほぼ100%白いレース でできた下着を着用。
彼女は下着が大好きなので、様々なタイプを着用(すべて白いレース)
もも下は白いストッキングで常に裸足。
奇跡:不明
犠牲:不明
ウルメティー 熟年者の天使 22代目
奇跡:不明
犠牲:不明
スミレ 浮浪者の天使 70代目
奇跡:不明
犠牲:不明
イグノー 表現者の天使 66代目
白いダウンのジャンパー、袖が長くて太いため、塗料などで汚れている。
下は短パン。
口癖:語尾に「~だ」
奇跡:不明
犠牲:不明
ウィーク 陽気の天使 12代目
白いダウンジャケットに真っ白のTシャツ、白いタイトな長ズボン、白いスポーツシューズを履いてい る。外に出る時はいつもサングラス。
奇跡:不明
犠牲:不明
ギク 回復者の天使 16代目
白く短い長そでの革ジャンに、胸元が開いた赤いニットシャツ、白いベルトと白い革のズボン。でっか いネックレスをつけている(色んなマーク)。
髪は青紫、白色、黒色が混ざった感じ。
銀色と白色がねじれた、先が天使の羽が三対の杖を持っている。
奇跡:自分(執行者)が知る元の形に戻す。
犠牲:不明
アザナ 忘却者の天使 51代目
忘れん坊。
奇跡:不明
犠牲:不明




