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最後の春に君と  作者: 美咲
後日談
9/30

母の言葉


講演の帰り道、実家に寄った。七十歳になった母は、相変わらず私を心配している。


「美咲、あなたももう三十八よ。いつまでも過去にとらわれていちゃだめ」


「わかってるけど...」


「拓也くんだって、あなたに一人でいてほしいなんて思ってないわよ」


母は拓也のことを覚えていた。あの夏祭りの後、私が嬉しそうに彼のことを話していたから。


「彼はあなたが幸せになることを願ってるはず。一人でいることが彼への愛の証明じゃないのよ」


母の言葉が胸に刺さる。本当は私も、時々孤独を感じることがある。特に夜、一人でアパートにいる時。拓也がいてくれたらと思う瞬間がある。


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