お言葉遣いの乱用が起こる年末
お言葉遣いの乱用が起こる年末
私はティファニーのサングラスを愛用している。
これには理由がある。
日焼けで、目をやけどしたのだ。
正確に言うと、屋外での仕事が続いた夏場、気がついたら、白目がぶくぶくになっていた。
毎年、「なんかゴロゴロするなあ。」とは思っていたが、眼球が腫れていると分かったのは今年だ。
よく見たら、目が変になってた。
眼科へ行き、強い日差しで目がやられたことを理解した。
その後、速攻でティファニーのサングラスを買った。
私は、普段、『お言葉遣い』をする。
いわゆる、名詞の上に『お』をつけるというものだ。
ーおカバン…
ーお茶碗…
ーお財布…
大抵の物の上には「お」をつけて会話している。
その私の『お言葉遣い』も、ティファニーのサングラスケースのあまりのデカさに、
「『お』、おお〜きいな…!? おい…!」
と乱れた。
※名詞にすらついてない。
本体も大きかったが、とにかくケースが大きかったのだ。
たぶん、コンビニで毎年売られる極太恵方巻きが、ふた周りほど巨大化した感じ…が、サングラスケース。
控えめなブッシュドノエルのサイズ感。
私のバッグは小さい。
その4分の1を、サングラスケースが占めていたと思う。
これを上回るメガネケースはこの世に存在しないと思っていた……。
……だがっ!!
クリスマスプレゼントに、私は夫からグッチのメガネをもらった。
グッチのメガネケースのあまりのデカさに、
「『お』…お、おおお〜〜きすぎるわ!(笑)」
と『お言葉遣い』も乱れに乱れ、ツッコミまでも入れてしまった。
どのくらいかというと、ニンテンドースイッチライトとほぼ同じ大きさだった。(ホント)
繰り返しになるが、私のバッグは小さい。
その2分の1を、メガネケースが占めることになった…。
つまり、4分の1をサングラスケース、2分の1をメガネケースにとられたわけだ。
空き容量は……。んー…と…?
文系の私には計算できないが、とにかくちょびっとしかない。
小さめのブッシュドノエルとニンテンドースイッチライトは、同じカバンの中で生きられないというわけだ。
バッグの容量的に。
最適解として、サングラスやメガネを持ち歩かない生活が良いだろう。
かけられるだけかけ、ケースは持ち歩かないことだろう。
しかし、サングラスもメガネも同時にはかけられない。
なのに、出先では使い分けたい。
外を歩く時はサングラスがいいし、カフェで本を読むならメガネがいい。
どないしよ…!
もし、いま、
「『お』困り事はございませんか?」
そう聞かれたら、
「サングラスケースとメガネケースがバッグの中で共存できないことが、『お』困り事です。」
と答えると思う。






