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口先の勇者  作者: 漆黒のマーブル
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言葉の世界へ

二次元に関わる仕事がしたい香港人です

日本語は自習な故見苦しい文章になりますが、よろしくお願いします。

一度落選された作品です


 「力」とはなんだ?

 それはー人の命を左右出来る暴力のことか?

 それはー人の心を突き動かし、自分の思うように操れる財力のことか?

 それはー人の人生の行く末を強制出来る権力のことか?

 否。

 力は絶対だ。

 不可能を可能にし、空想を現実にするーあらゆる摂理を、前提さえも覆すことが出来るものでなければならない。

 だから力とは『言葉』なのだと、俺ー黒瀬誠はそう考えている。

 言葉とは不思議なものだ。日常で使われていながら言葉一つで世界が変わると、そう言われるほどとてつもない力を秘めている。

 当たり前だ。言葉とは自分の思いを確かめ、それを他人に伝えるための手段。そして思いの力は強烈だ。

 人はただ本能のままに生きるんじゃない。誰かを、何かを思いやることができる、心がある生き物だ。同時に理想を、未来を思い描くこともできる。

 己の中に潜む感情に突き動かされながら、思い浮かべたビジョンを現実にするために人は常に行動する。

 人やものに対する気持ちが強ければ強いほど、望む未来に拘ればこだわるほどー『思い』が込めれば込めるほど己の行動に対する熱があがり、それは時に命さえ賭けられるほどのものになる。

 人は普段自分の持ち得る3割ほどの力しか出せないと言われている。しかし『思い』によってそのリミットを解除することができる。

 そう、思いは人を何倍も強くする『力』がある。そしてその『思い』を表すためにある言葉もまだ、それと同等かそれ以上の力を秘めている。

 言葉の刃。

 言葉は人に力を与えられると同時に相手を傷つけることもできる、諸刃の剣だ。しかも刀を用いることで与えられるほどのダメージを、ただ呼吸をするようななんてもない所作でそれと同じ威力を発揮することが出来る。

 無自覚ですらこの威力だ、もしそれか意図的なものだとしたら?

 元々言葉には色んな解釈がある。

 例えば綺麗だね、キミは。という一言でもそれはあまりの美貌に対する賛美と、あえて正反対の言葉を使うことで醜さを引き立てる皮肉だという受け止め方がある。

 ならもし上手く態度や仕草、別の言葉を使って思いを『飾る』ことができれば、相手の『思い』への受け取り方をコントロールし、その中に秘める威力を増幅させることができる。

 『言葉の使い手』によって繰り出したその言葉はどんな能力も、兵器も、数という暴力をも凌駕する強さがあると、俺はそう思っている。

 そもそもの話、あらゆる技も、兵器も人の『夢(思い)』を元に作り上げたものだ。なら当然、その『思い』の化身である『言葉』にはそれを超える力を持てる。

 だから『言葉』を使えば例え世界さえ捻じ伏せることができると、俺はずっとそう信じ続けている。


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