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寝る子は起こすな 寝る子は育つ  作者: 技兎
一年目
16/18

1297


 雪解ボタンはまだ夢の中にいます。

 今回の話における私は雪解ボタンです。


 ここは私の家。

 私が普段住んでいる実家の脱衣所。


 後ろには横開きの扉。

 扉の先にはリビングが広がってる。


 左手には鉄製の扉。

 お風呂場が広がっています。


 右側は壁です。


 左斜め前には服の収納棚。

 その向かいには洗濯機があります。


 前にあるのを飛ばした先には洗面台。

 コレが私の実家です。


 目の前には服の山があります。

 服は(うごめ)いて脈動しています。


 誰かが居るのかな。

 誰が居るんだろう。

 あっ分かった。


『お婆ちゃん。お婆ちゃんだよね!』


 私はそう直感しました。

 (うごめ)く山は何も答えません。

 でも私にはあれがお婆ちゃんだとわかります。


『お婆ちゃん。会いたかった……会いたかったよお婆ちゃん!』


 お婆ちゃんに凄く会いたかった。

 お婆ちゃんは存命してるし、

 向かいに住んでいるけど凄く会いたかった。


 私は山に飛び込みました。

 山は私を飲み込みました。


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