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剣と魔法の世界から日本に転生した賢者~バカとテンサイはカミヒトエ~  作者: 九傷
二章 速水桐花

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第56話 ホモ山→おっぱい星人

 


「ん? どーしたの神山? そんな変な顔してると、またキモがられるよ?」



 キモがられる……、また……?

 またって何? もしかして俺、キモがられてるのか!?



「……ちょっと待って津田さん。俺って、もしかしてキモがられてるの?」


「え? うん、普通に」



 マジかよぉぉぉぉぉっ!?

 そりゃね? 多少嫌われているのは理解してたが……

 キモがられてるって何故だ!?

 そもそも普通にキモいって、何が普通なんだよ!?



「……何故だ」


「いや、だって転校生とご主人様プレイしてるとか、尾田とホモだとか、如月とホモだとか……、普通にキモくない?」



 全部誤解じゃねぇかぁぁぁぁっ!!!!?

 そりゃ全部事実だったらキモいって俺も思うよ!?

 でもそれ、全部勘違いですから!!!!



「おい、ちょっと待て津田! そりゃ確かに神山は少しキモいが、俺とホモってどういうことだよ!?」



 後ろで聞いてた尾田君も、流石に今のは聞き捨てならなかったらしい。

 しかし、聞き捨てならなかったのは俺も同じだ。

 何? もしかして尾田君も、割と本気でキモいとか思ってるの?



「んー、まあ、私も流石にマジでそうは思ってないんだけどねー。でも、雰囲気が結構ホモっぽいじゃん? 神山も尾田もさ」



 その言葉に衝撃を受けたのか、尾田君が目を見開いて停止する。

 俺も停止していたいが、好き勝手解釈されたままでは、また変な噂が広まるかもしれない。



「……津田さん、誓って言うけど、俺はホモじゃないし尾田君もホモじゃないよ。もし、誰かがそんなことを言っていたら、否定しておいてくれないかな?」


「別にいいけど、覚えてたらね? 私、あんま考えながら喋るの得意じゃないから」



 胸を張って笑う津田さん。

 胸を張るようなことじゃないと思うんだがなぁ……

 っていうか、目のやりどころに困るから正直やめて欲しい。

 かなり胸の大きい津田さんがそんなポーズを取ると、ボタンの隙間からブラが見えそうになるのだ。



「あ、エロい目で見てる! 神山って結構むっつり?」


「ちがっ……! ちょっと待ってくれ! 今のはむしろ津田さんが悪いだろ! そんな素晴らしいモノを前面に押し出されたら、男子高校生が反応しないワケないだろ!」


「す、素晴らしいって……、やっぱちょっとキモイんですけど……。だ、大体に、神山って普段雨宮さんので見慣れてるでしょ? 私、雨宮さんより大きくないよ……?」


「大きさなんて些細な問題だよ。素晴らしいかどうかは、俺の感性が決めることだ」


「そ、そう……? まぁ、悪い気はしないけど……、やっぱ変態だね神山は」


「断じて違う! 普通の男子高校生だよ俺は!」



 まあ、中身はおっさんなんだが、男なんて大人になっても中身は大して変わらないからな。

 目の前で胸が揺れれば、目で追ってしまうのが男の(サガ)なんだよ津田さん。



「しかしそっかー、やっぱ神山はホモじゃないかぁ……。確かにホモだったら私の胸見ても欲情なんてしないもんねぇ……」


「よ、欲情はしてない! えーっと、何? もしかしてそれを聞きに来たのか?」


「うん。ホモなのに、なんで山田さんと付き合ってるのかなぁって。ていうか色々マズくない?」



 ホモホモホモホモと、ホモを連発し過ぎじゃありませんかね?

 疑惑は解けたようだけど、そうホモホモ連発されるとなんだかソワソワしてしまう。



「ホモじゃないから、付き合っているんだ……。それの何がマズいんだ?」


「いや、マズいでしょ! 雨宮さんとか転校生がいるじゃん! あの二人はどうしちゃったのよ!」


「前にも皆の前で説明しただろ? あの二人は幼馴染ってだけだよ」


「うっそだぁー」



 前、というのは麗美が転校初日にやらかした日のことだ。

 あの日俺は、クラスメイト達の激しい追求に全力で否定したのだが、どうやらその効果はあまりなかったようである。

 単純そうな(失礼)津田さんですら信じていないのだから、他の生徒達も恐らく同様なのだろう。

 あの日の苦労を思うと、自然と泣けてきてしまう。



「ちょちょ、ちょっと!? なんで泣きそうな顔してんの!?」



 おっと、どうやら顔にまで出てしまったらしい。

 本当に涙が(にじ)んできている。



「す、すまない。ただ、本当に悲しくてな……。誰も、俺のことを信じてないんだなって……」


「あ、あははー……、ま、まあ、私は信じるよ? うん! 信じる! 神山は普通におっぱい大好きな男子高校生だってね!」



 だから、普通にってなんだよ……

 まあ、ホモと思われるよりいいか……



「そ、そうだ! 俺はおっぱい大好きな普通の男子高校生だ! 津田さんのような素晴らしいおっぱいが大好きなんだ! だから、決してホモじゃない!」


「うひ!? ちょ、ちょっと、大好きって……」



 津田さんが慌てたように後ろを見たりとソワソワし始める。

 む、少し調子にノリすぎたか?

 いやしかし、ここで否定してホモ説を再浮上させるよりはいいだろう。



「ああ、大好きだよ。君のおっぱいは素晴らしい! 形とかサイズとかハリとか、色々なバランスが高水準でまとまってる! 誇っても良いことだと思う」



 多少大げさに言ったが、嘘ではない。

 一重の域には達していないとはいえ、津田さんのおっぱいはモデルなどと比べても遜色ないレベルと言えるだろう。



「か、神山……、やっぱアンタ……、変態だね……」



 む……? 津田さんが自分の胸を隠すようにしてひいている。

 何故褒められたのにそんな反応をするのだろうか……



「ま、まあわかったよ。これからは神山のこと、おっぱい星人だと思うことにするね!」



 そう言い残すと、津田さんは速やかに自席へと帰っていった。

 おっぱい星人……

 そんな星があるのか……?

 とりあえず、あとで検索してみることにしよう。





 ◇速水桐花





 津田さんが戻ってきて、自分の席に座り込む。

 位置的に彼女は私の隣の席なので、それとなく様子を見ることにする。

 若干ソワソワしている様子の津田さん……

 一体何があったのかな……?


 暫くしてから、津田さんがこっちを向く。



「ハヤミン、神山はやっぱホモじゃないみたいだよ。ちゃんと女の子が好きみたい」



 顔を近付けてヒソヒソとそう告げてくる。

 そうだね。神山君は女の子()好きだよね。



「しかもね、おっぱいが大好きらしいよ?」


「お、おっぱい?」


「うん。おっぱい。アイツ、普段は寡黙(かもく)そうなのに結構なおっぱい星人だったよ……」



 おっぱい……

 確かに、神山君は時々、尾田君の胸を見ていたけど……

 まさか、そんな性癖があったなんて……



「ありがとう……、津田さん。私だったらきっと、そんなこと聞き出せなかったよ……」



 正直、あまり期待していなかったのだけど、思わぬ情報が手に入ってしまった。

 これでまた、私の世界が補完される。



「津田さん、私……、がんばるね……」



「う、うん! その意気だよハヤミン! 大丈夫! どうも大きさが全てじゃないみたいだから、ハヤミンにも全然チャンスあると思うよ!」



 大きさ……? ああ、胸のか。

 正直、私自身のことはどうでもいいのだけど、意識されるかどうかくらいは気になる。



「なんかね、バランスが良いのが素晴らしいって言ってた」



 バランス……

 というか、さっきからおっぱいのことばかりだけど、彼女は一体神山くんのと何の話をしていたのだろう?



「バランスって、大きさとか形のってこと?」


「うん! あとハリとかなんとか」



 ハリ……、それってどうすればいいんだろう?

 やっぱ胸を鍛えるのかな?

 確かに尾田君は凄い鍛えてそうだけど……



「それって、どうしたらいいのかな……?」


「あ……、確かに」



 どうやら、彼女にも具体的な案はなかったようだ。



「ん~と、でもね? とりあえず、私のおっぱいが大好きだって言ってたよ。……ちょっと見て研究してみる?」



 津田さんのおっぱいが大好き……?

 大好き……

 彼女のおっぱいは確かに大きいけど、普段雨宮さんので見慣れている神山君が惹かれる要素があるのだろうか?


 わからない、わからないけど……



「ぜ、是非お願いします」



 これも、私の世界の補完に繋がるかもしれない……

 少し恥ずかしいけど、私は津田さんにおっぱいを研究させてもらうよう、お願いすることにした。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 最高に笑える回でした! サブタイ的にこれは自業自得と思いながら読んでいたんですが、良助のホモ疑惑を払拭する必死さが想像以上に突き抜けていて、「いい加減黙っとけ」と言いたくなりましたよ~(…
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