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この過酷な世界で  作者: マリモ二等兵
5/7

ちょっとしたチャレンジ

思ったんですが異世界転生てめっちゃやばい現象なんじゃないかって。

 なんかで知ったんですが宇宙は外に行けば行くほど次元が上がっていくそうで端っこになると15次元ぐらいになるらしいです。

 異世界は多次元宇宙かなんかで別の宇宙なのであれば、転生した人の魂は3〜15次元を行き来してることになりますね。

 一応この作品は神様転生なのでこんなことした神様はすげぇなってなりました。

「とりゃあ!」


 空を舞う2匹の水スライムをナイフで切り裂き、続いてハンマーで追い打ちして原形を無くす。

 周りに自分以外に生命はおらず、さっきので水スライム狩りが終わったことを知る。


 「………魂よ、次の生に幸福があらんことを。」


 今日でもう20匹目……。


 あれから数日、わたしは水スライムの依頼しか受けておらず、周りから『スライムキラー』なんて呼ばれ始めている。

 だって水スライム狩り簡単だし依頼が無くならないから安定して報酬を得られるから、それ以外をやる意味がない。

 依頼が無くならない理由はここら一帯ゲームでいう無限湧き状態だから。

 そのため常に水スライム討伐依頼が貼られており、実力が無い初心者冒険者にとっての収入源となっている。

 わたしだけスライムキラーなんて言われてるのは1日で10個の依頼を受けるからだろう。


 自分でも思うがやりすぎだな。

 でもそれのおかげで懐がパンパン、現在の所持金は2800リルだ。おかげで宿に泊まれている。

 お金があるのは悪いことじゃない、安定を取るならこのまま続きたほうが良いだろう。


 しかし!これじゃつまらない!生きることが出来ても楽しむ事ができないなんて嫌だ!

 前世は地味な人生だった!今世も同じようにする気か?否ッ!そんな気は無い!!

 ならばどうするか!!スリルを求めよう!チャレンジしてみよう!


 だからわたしはちょっと難易度が高そうな依頼を受けてみることにした。


 『大型水スライムの討伐。

  危険度E

  レルルの平原で大型水スライムを見つけた。

  大型1体、通常7匹ほど。

  報酬は600リル。』


 これだ!…え?結局スライムじゃないかって?大型って書いてあるでしょ?それに危険度がFからEに上がってる。

 これは立派なチャレンジだよ。決してチキって軽そうなものを選んだとかそういう訳じゃ無い全く無い。


 「これやりまーす!」


 受付に依頼を渡す。おいなんだそのまたかって顔はよく見ろ違うだろ。







 

 レルルの平原にて。


 探し始めてから20分、例の大型水スライムを見つけた。

 高さ1m50cmの水玉がズルズルと草むらを這っていた。その周りには7匹の水スライムがおり、大型水スライムを囲うように移動している。


 …大型を名乗るだけあってかなりデカイ。勝てるか?あんな巨体で突進されたら吹っ飛ぶぞ。

 でも依頼は受けたんだから止めるわけにはいかない。わたしのプライドがそんなこと許さない。絶対に倒してやる…!


 わたしはのんきに散歩している水スライム達に近づきながら武器を生成する。今回は武装を変えてナイフと手斧にして戦うか。普通サイズはナイフで、大型は手斧で倒すとしよう。


 スライム達はわたしの接近に気がついたようで、ぴょんぴょん近づいてくる。大型も同じようにしており着地するたびにドチャっと水が叩きつけられたような音を出す。

 なかなか迫力があるが大型は遅く、普通サイズに置いてかれている。


 「たぁっ!そいや!」


 わたしはナイフと手斧を駆使して、突っ込んできた水スライム達を容赦なくバラバラにしていく。

 自慢じゃないがわたしは水スライムを50匹近く討伐しているので、水スライムの行動パターンは解析済みだ。

 大型の動きを観察しながら水スライムを殺めることなど造作もないこと…「あだぁ!?」


 横腹に強い衝撃が走ったので見てみると水スライムがめり込んでいた、どうやら大型スライムに気を取られていたらしい…不覚。

 水スライムは酸性の水の塊のため触れるとそこが熱くなって放置していると溶けてしまうので、すぐにスライムから離れる。


 熱くなった横腹を擦っていたら、そのスライムは離れたわたしを追いかけて突進してきたので手斧で真っ二つにする。

 これで7匹目…後は大型だけだ。


 わたしは大型のいる場所に視線を向けるがそこに大型はおらず、潰れた草だけがあった。


 「あれ?」


 わたしは疑問の声を上げるが天井が無いはずの草原で自分に影がかかっていることに気づき、素早くバックステップをする。

 するとさっきまでいた場所に大型水スライムが降ってきて叩きつけられた音と共に水しぶきが飛んでくる。

 いくつか体にかかり、焼けるような熱さを感じる。


 「あっつッ!!」


 普通の水スライムよりも強酸らしく、あまりの熱さに溶けてはいないか心配になる。

 かかったところを見てみると少し皮膚が爛れており、筋肉らしきものが見えていた。


 「……うわぁ…。」


 もし気が付かずあの場に留まったいたら全身が溶け死んでいただろう。

 自分が大型水スライムの中であっという間に溶けていく姿を想像し、背中に冷や汗が流れる。

 

 大型水スライムに対して最大限の警戒していると、大型水スライムがなにやら身体が肥大化し始めている。その膨らみ方はまるでほっぺに空気を溜めている姿…膨れ顔のようだ。


 なにか吐き出そうとしているのでは、そう思いいつでもどの方向にも動けるよう準備する。


 すると大型水スライムの口辺りから大量の水が吹き出される。もちろん全て強酸だ。


 「やややばいってそれは!!」


 横にローリングすると同時に大量の強酸が通過し、横が水浸しになる。それを見て顔を青くしているとすぐに第二波が来て自分を溶かそうとしてくる。

 それを避けながらわたしはどうやってあのデカイのを倒そうか考えていた。


 あれに近づいて接近戦をやればあっという間に反撃されてドロドロになってしまうだろう。ならば反撃をされても避けられる距離で戦うのが良いはずだから、遠距離攻撃で倒す作戦にしよう。

 

 作戦はあのスライムは強酸を何回か吐いたあと強酸を溜める時間ができるから、その間にナイフとか手斧とかを投げて倒そう。


 よし、作戦実行!ちょうどあいつは今溜めている最中だ、今が好機!


 わたしはナイフと手斧を何個か作って大型水スライムに向かって投げるが、大型水スライムは飛んでくる武器に水を勢いよく吐く事によって返した。


 「溜めてる最中も吐けるの!?」


 確かに溜めている最中だったが、武器を返すほどには溜まっていたらしい。

 ということは攻撃を当てるには水を出し切ってすぐの時にやらなければならないようだ。遊び半分で受けた依頼だったが難易度が高く、あの時受けなければ良かったと後悔する反面強敵と戦えて嬉しい思いがあった。


 わたしは深く呼吸をして枯渇しかけた魔力を回復させる。魔力は酸素のように空気中に含まれている魔素という気体を体内でエネルギーに変換したものらしく、わたしぐらいの魔力量なら何回か深い呼吸をするだけで全快してしまう。

 おかげで長く戦い続けられるので昨日は一日中スライムを倒していた。


 大型水スライムが大量に強酸を吐く、それを避け吐き終えたころに5本もナイフを投げつける。

 大型水スライムは避けようとジャンプするが間に合わず3本突き刺さる。

 そして着地の衝撃でナイフが抜け、そこから水が溢れ出る。その様はまるで出血しているようでダメージを受けている事が分かった。


 そんな大型水スライムにわたしは手斧を投げて追い打ちをかけ、さらに水を出させる。

 誰が見ても死にかけと思うであろう有り様になりわたしは勝利を確信するが、大型水スライムが上を向き始める。


 一体何だと警戒していると口に水を溜め、それを空中に吐き出した。


 強酸の噴水の出来上がりである。


 「え!?ちょっと!!」


 空から降る酸性雨を避けるため範囲外に走って向かうわたし。

 なんとかぎりぎり間に合い、全身デロデロになるのを避けることが出来て良かったと思いながら大型水スライムのいる場所に視線を向けるが、そこに姿は無く代わりに水溜りがあった。


 「……。」


 空を見上げていないか確認をする。そこにあったのはサンサンと輝く太陽と少量の雲だけだった。


 終わった。そう思いわたしは合掌。


 「………魂よ、次の生に幸福があらんことを。」








 街の中にて。


 「治療費200リルになります。」

 「どーうぞ!」


 わたしは2枚の銅貨を渡す。


 「確認します…ありがとうございました。またお越しすることがないよう祈っております。」


 そうシスターに言われる。

 ここは聖堂。ここでは神にお祈りしたり懺悔したり治療を受けてもらったりしてくれる場所。

 お金を取るのは治療だけでそれ以外は無料だ。


 なぜ治療にだけお金を取るのか。

 昔は治療も無料だったらしいが住民が怪我をしても治してくれるから大丈夫と思ってしまい怪我人が絶えなかったそうだ。それを無くすべく治療にお金を取るようになったらしい。


 ちなみに治療にはファンタジーっぽく魔法を使う。この国で信仰されているエミリス神という神に認められた人にしか使えない聖属性で治療しているらしい。

 本来は扱える属性というものは変わることが無いらしいが神を信仰し認められた場合、その神特有の属性が授けられるらしい。


 つまりわたしもエミリス神を信仰すれば聖属性を手に入れられるということ。

 まぁ心の底から信仰しないと認められる事は無いらしいから無理だと思うけどね。


 それよりもわたしは大型水スライム戦で学んだ事がある。


 仲間が必要だ、と。


 仲間だ。仲間がいれば苦戦しなかったかもしれないのだ。だってあれ危険度Eの依頼だし。

 敵がどうゆう攻撃をするのか知らなかったことと人が足りなかったことが苦戦してしまった原因だろう。

 もし仲間が手に入ればこの世界で育ってきた知識が手に入るから手に入れない選択肢は無い。


 冒険者協会で仲間募集が出来るらしいので募集して仲間を作ろう。


 わたしは仲間を求めて冒険者協会へ向かった。

 



そろそろこの世界についていろいろ知る回になります。


 スライム戦で草が溶けなかったのは無限湧きスライムに耐えるために酸耐性があるからです。

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