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第3話「魔術」

「古代呪文というのは詠唱術式の簡略化と魔力を用いた方法で、魔術という」


 ルミナスは黒板に書きながら説明している、生徒達はノートに必死に写していた。

 普段から書きなれていないのが分かる、不真面目な生徒の更生に使われたと内心複雑に思いながら授業をしていた。


「先程行った魔術は風と空間だが、魔力に意味を持たせることから、属性は存在していないと考えて欲しい。質問はあるか?」


 耳の上から青い角が生え、白く長いストレートヘアに青い瞳、スタイルもとてもいい、頬に鱗があることから龍族のようだ。

  龍族の少女が手を上げている。


「名前と質問内容を答えろ」


「アリシア=ルーズです。魔術は詠唱を必ず用いなければ使えないのでしょうか?」


「そうだ。杖の代わりが詠唱になる。魔力に形を持たせるのに必須だ。他に質問のある者は?」


 ルミナスに初手で喧嘩を売り、地面に叩きつけられた人物。

 赤い髪の毛に黄色い野生じみた瞳の男子生徒が手を上げている。


「ゼッケン=ルッテンスっす。詠唱もしてなかったのに猫族の俺を気絶させた身体能力ってなんなんですか?」


「猫族か、珍しいな。それは俺が……、いや、身体能力が元々高い種族というだけだ。この機会だ、猫族について軽く説明しよう」


「はんっ、猫族について教えられるくらい詳しくないでしょうねー?」


「猫族というのは、普段は義体化しているが実際の姿は数メートルの尻尾が2つある獣だ。種族としては朝型と夜型が存在し、朝方は草食で肉を食べることをすることが出来ないため、保護対象になっているが、それは女性に限る。夜型は何でも食べられるし、強靭な肉体を備えて生まれてくる無論男性に限るな。猫族だとこれくらいだろう」


「何でそんなことまで知ってるんだよ!」


「物知りなだけだ。後態度」


「あ? うるせーんだよ! 調子に乗るなよ。一度のしたからっていって、二度目があると思わないほうが……」


「上がれ、回れ、来い」


 ゼッケンが逆さになり、ルミナスの近くに移動した。

 眼と眼が合う。


「おーろーせー!」


「俺は二度目のチャンスをやった、三度目はない。凍えよ」


 ゼッケンはしばらくすると、震えだし、鼻水を啜っている。


「す、すいませんでした。許して下さい」


「分かればいい。解放」


 ゼッケンは床に倒れているが、すぐに身体を擦りながら席に戻った。


「今日の授業はこれまでとする。黒板と机を綺麗にしておくように」


 全員挙手をするのだった。


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