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第2話「教師の在り方」

「これは酷い」


 ルミナスが担当になったクラスの扉を開けて、まず、口を開いて出た言葉がこれだ。

 それもそうだろう、誰でもそういう。


 黒板には落書きが、机にはルミナスという新しい教師が来るということで「ブラックマン、帰れ」とペンキで書かれている。


「おねえぇさんが、ブラックマン?ヤらせてくれたら授業受けてもいいなー?」


 その言葉に学生は自分もと挙手をしている。

 ルミナスは生徒の顔面を掴み地面に叩きつけた。


「舐めるな、糞餓鬼。それと先生は男性です!」


「きゃー。イケメン……」


「よくもやったな!」


 ルミナスは衣服の乱れを直しながら机の前に移動するが、倒した者の仲間らしい人物たちが杖を抜いている。


「流石に拙いって!」


 女子生徒が叫んだ。

 生徒の杖から炎の柱が吹き出し、ルミナスへ向かって放たれる。


「消えろ」


 炎はルミナスに当たること無く消滅した。


「俺の授業では、杖の使用を禁止とする」


「お前先生に元から手を出せないなら威勢よく言うなよ」


「いや、急に火が消えて……」


「それは俺が消したからだ」


「杖持ってないだろう!」


「口の聞き方に気をつけろ、糞餓鬼。上がれ、回れ」


 炎を出していた生徒が宙へ浮かび上がり、逆さになる。


「どうなってるんだ!? 助けてくれ!!」


 周りがザワついている、皆ルミナスの次の発言を待っているようだ。


「三度目はない。口の聞き方に気をつけろ。教師と生徒ということを忘れるな」


「すいませんでした。下ろして下さい!」


「解放」


 そのまま地面に落下し、奇妙な声をあげてから、余程怖かったのだろう半べそで起き上がり大人しく席に座った。

 ルミナスは未だ倒れている生徒に回復魔術を施してから席に座らせておくと、黒板を綺麗に消した。

 そして、文字を書き出す。


『古代呪文学臨時教師 マナ=ブラックマン』


「俺は今日からお前達に古代呪文学を教えることになった。マナ=ブラックマンだ。お前達がどれだけ魔法を学び無詠唱を習得したか知らないが、詠唱の重要性を学ぶ授業をするのが古代呪文学だ。理解したか? 理解できたら挙手しろ」


 全員が挙手したので、満足げな笑みを浮かべる。


「宜しい、授業を開始する!」


 マナ=ブラックマンとしての初授業が始まったのだった。

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