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路〜誕生〜(8)

「あの、私が魂を食べてもよろしいんでしょうか」


シャーベットの疑問はごく自然なものだったが、2人にとっては、予想外だった様だった。

少し驚いた顔を2人で見合わせた後、クシャッと笑ってから答えた。

「いや、全然大丈夫なんだよ。むしろ食べてもらった方が都合が良いんだよ。」


シャーベットの頭にまたハテナが浮かんだが今度はアラキが続けて答えた。


「魂ってのはちょっと食べるだけでも別に大丈夫なんだ。魂の欠片が入ってきて体の中で勝手に再生してくれる。

細胞と同じだな。」


なんほど。とシャーベットは思った。

しかし、都合が良いのはなぜだろうと思っていると、それを察したのかは分からないがザザが説明してくれた。


「しかも、魂ってのは食べると身体能力が上昇するんだよ。その魂の保持者が強いほどね。だから幽霊は殺せば殺すほど強くなれる。まあ、幽霊の自殺や不意打ちなんかは効果が薄れていくんだけどね」


ーーなるほど。そういうカラクリだったわけか。つまり、今回私は不意打ちでアラキを殺した。なので効果は薄いが身体能力上昇の為に食べる方が都合が良いと。


一人で思考しているシャーベットを見てザザは

「よかった。」と安堵の表情を浮かべてから手をパンッと鳴らしてから言った。


「よし!せっかくの料理が冷めちゃうよ!早く食べよう。」



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