路〜誕生〜(4)
「暗殺者名 シャーベット
メイン武器は銃とナイフ、銃で致命傷を負わせた後、ナイフでトドメを刺すスタイルで13人の命を葬ってきた。
いずれも依頼内容に忠実で、必要以上の被害は出さないことから裏社会ではデビュー3年目ながらも評価はかなり高い。他にもあるけど、とりあえずはこれぐらいかな」
ザザは長い説明を終えても変わらない外向けの笑顔を保っている。ここまでの情報をどこで拾って来たのか
シャーベットには想像がつかず、若干引き気味になった。
「…そこまでの情報、どこで手に入れた。」
シャーベットがやはり気になったのは情報の出所だ。
暗殺者や裏社会の人間は情報が命だ。そのため、情報はひたすら隠し通すのが常識であり、生きる方法だ。
そのため、自分の情報を掴まれたとなれば命を握られているも同然である。
「それは教えられない。ルートは極秘だからね。もちろん、入ってくれたら教えるよ。」
それもそうか。と思った。そんなにホイホイ秘密を教えれば自分の身が危ない。
…しかし、入れば教えてくれると言っている。
どうだ、一つここは賭けに出てみては。
私の情報を知っている人間を生かしておくわけにはいかない。真正面から挑んでも勝てる可能性は低い。それは先の戦闘で理解した。しかし、仲間になり油断している隙をつけばなんとか、あるいは…
「…ト、おいシャーベット。」
「…あ、ああ、なんだ?」
評価や感想等、良ければお願いします!