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路〜誕生〜(2)

インターホンが鳴る。


「さぁて、仕事の時間かー」

アラキは朝食を食っていた箸を置き、ゆっくりとドアに歩く。


ピンポーン


「今出ますよー」

客が少しイラつき始めたと思ったので、

少しかけ足でドアになった。

「いr」

ドン


ドアを開けながらいつも通りのセリフを言おうとしたアラキだったが、目の前の客に頭を撃ち抜かれた。


ドン。ザクザクザクザク


それから客は、心臓に銃を一発撃ち込んだ後、両手首、両足首をナイフで切られた、例え奇跡が起きても、アラキに戦うことはできないだろう。

しっかり全てが済んだことを確認してから、客は部屋に入り込んで来た。

踏み場にされたアラキからは、血が噴き出て

ぐちゃり、と言う音がした。


客はバイクに乗る時のようなヘルメット、ぴちぴちのスーツを全身に、足は白い靴下を履いていたようだが、血が少しついたため少し赤くなっている。


スタイルも良いようで、胸は少し小さめだがくびれがあり、サラッとした体型、身長も高いので、モデル体型と言えるだろう。


アラキを踏み越え、もう一人も殺しに行こうとすると

「待てや」

死んだはずのアラキの声がする。


バッ

客は、一瞬動揺したものの瞬時に振り返る。


しかしそこにアラキはおらず、

「こっちだよ」

アラキは、客の背後で客の頭に銃を向けていた。

銃は客のものだろう。




思わず冷や汗が出る。

死んだはずの人間が蘇る。

それだけでもおかしいのに、私()が背後を取られるなど…

頭を撃った

手首足首しっかり切った。

心臓も撃った。

そこまでしてなぜコイツは生きて、私の背後にいる!?


「不思議かい?コイツがなぜ生きてるのか。

しかも君の背後をとっているのか。」


…コク


()は静かに頷いた。

殺されるとしても冥土の土産くらいは貰って死にたい。

こんな奴に私が勝てるわけがない。


「コイツの秘密は、、」


ゴクリ

固唾を飲んでしまう。


「やっぱり教えないでおこう。」


「…は?」

思わず口に出てしまった。

まあ、当然と言えば当然だが。

他人の秘密などこれから死ぬ者にも教えるわけにはいかない。


「えー、ザザのケチー。教えてあげよーぜーどうせ仲間になるんだ。後から知ることになるんだし」


は?この男なんと言った?

"仲間になる"?

なんのことだ?

いやそれよりも、なぜだ?

この男を私は撃っている。

それだけでも殺す理由があるというのに、仲間?


突拍子のないアラキの発言に、客は戸惑っていた。

目の前で騒い…言い合っている2人の声が届かないほどに。


「ほら、客が困ってるだろう、説明するぞ。」


そこでやっと聞こえたようで顔を振り上げた。



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