兄メカ大賞発表します
『今回を持ちまして記念すべき第千回、兄様メカ大賞……略して兄メカ大賞のグランプリに輝く発明名人が先程決定致しました‼』第千回兄様メカ大賞、通称兄メカ大賞というのはメカいじりが好きすぎて、人型のメカまでも造る発明名人が集う偏りがちなコンテストだ。千回と云うかなり縁起のよい回数だけあり、発明名人達の頑張り具合はかなりの物だ。兄らしく有能な仕組みを施した生徒会長タイプの兄メカ、兄貴分の要素をふんだんに組み合わせた俺様タイプの兄メカ、兄と云うより同じ年を感じさせるクラスメイトタイプの兄メカ……どの兄メカも作品として優れており、甲乙つけがたい。(今回こそ、俺の兄メカが大賞に選ばれますように……!)と、参加する発明名人は必死に願っている。『発表します!第千回兄メカ大賞グランプリは……!』ドラムの音がリズム良く響き、スポットライトがステージの端から端を行き来する。参加者も観客も皆息をのみ、司会者の言葉の続きを待つ。『側に置きたい妹姫タイプの兄メカ【プリムちゃん】です!』スポットライトがグランプリに輝いた兄メカ、『プリムちゃん』を照らし出した。意外な展開。「……」発明名人一同、言葉を失った。「新しい……」「そういう時代が来たのか」「妹姫タイプには、永遠に勝てやしない……」発明名人は全員結果に納得した。兄様の先入観を見事破ってくれた『プリムちゃん』は、これから全世界に向けて活躍する予定だ。『【プリムちゃん】グランプリに輝いた感想をお願いします!』司会者が『プリムちゃん』にマイクを向けた。『プリムちゃん』は抜けるような声でもの申した。『電脳都市、覚醒!』