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フルフルフルル

掲載日:2024/01/26

日々のすごし方ですわよねえ

もう少し考えた方がいいかもしれないですわ

精神的にいくらかでもラクになれるといいのですけれど


そんなことを考えながら、魔法つかいのフルルが歩いていました

すると

「あー、困った、あー、困った」

木の下で、男の人が困っていました

「どうしたんですの?」

フルルが聞くと

「風で帽子が飛んでいってしまって、木の枝に引っかかってしまったんですよ」

そう言って、男の人は、困り続けていました

「承知しましたわ、おまかせくださいまし」

フルルは、そう言うと

「フルフルフルル、フルルフルフル」

呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをフルッとふるわせました


そして……


ひらり、舞いあがると

木に引っかかっている帽子をとって、地面に着地しました

「はい、お待たせいたしましたわ」

フルルは、男の人に帽子をわたしました

「ありがとう」

男の人は、フルルにお礼を言うと、笑顔で去っていきました



珍しくアラームで起きましたわねえ

そんなに疲れていたとは思わなかったのですけれど

自分では分からないうちに、疲れがたまっていたのでしょうかねえ

やはり、リフレッシュが必要ですわねえ


そんなことを考えながら、魔法つかいのフルルが歩いていました

すると、また

「あー、困ったわねえ、ほんとに、困ったわ」

「えーん、えーん、えーん」

公園の噴水の前で、女の人が困っていました

その横では、女の子が泣いていました

「どうしたんですの?」

フルルが女の人に聞くと

「この子、どうやら迷子みたいなんです」

そう言って、女の人は、困り続け、女の子は、泣き続けていました

「承知しましたわ、おまかせくださいまし」

フルルは、そう言うと

「フルフルフルル、フルルフルフル」

呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをフルルッとふるわせました


そして……


女の子をだきかかえ、ひらり、舞いあがると

女の子のおうちをめざし、ひとっ飛びしました

「おうちは、どこですの?」

フルルが女の子に聞くと

「うんとね、んー、あ、あそこ」

女の子は、言いました

着地すると、そこには、女の子のお母さんが待っていました

「はい、無事にとうちゃくですわ」

フルルは、女の子と、女の子のお母さんに言って

「まあまあ、ありがとうございます」

女の子のお母さんは、言って

「魔法つかいのおねえさん、ありがとう」

女の子は、笑顔で手をふりながら言いました



昨日は、雨が降っていましたわねえ

まだ、寒さもありますわねえ

でも、だんだんとあたたかくなってきてますわあ

花ですとか、植物への関心が少し出てきたように思いますわ


そんなことを考えながら、魔法つかいのフルルが歩いていました

すると、またまた

「あー、困ったぞ、ほんとに困った」

「どうしましょうかねえ、あー、どうしましょう」

「んー、いい方法はないかなあ、困った、困った」

そこには、何人かの人がいて、みんな困っていました

「どうしたんですの?」

フルルが聞くと

「自転車の迷惑行為がひどくて」

「ケガをしてしまった人もいるんですよ」

「自転車だけじゃなくて、バイクとか、車も」

そう言って、そこにいる人たちは、困り続けていました

「承知しましたわ、おまかせくださいまし」

フルルは、そう言うと

「フルフルフルル、フルルフルフル」

呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをフルルッとふるわせました


そして……


まず、ケガをしてしまった人をなおしてあげました

「はい、これで大丈夫ですわ」

フルルは、言いました

「ありがとう」

ケガをしてしまった人は、フルルに言いました

そのあと、フルルは

迷惑な運転をしている自転車たちや

主に新聞配達とか郵便配達のなのだけれど

走ってはいけないというのに歩道を走っているバイクたちや

とめてはいけないところにとめている車たちや

騒音をまき散らしながら走っている車たちなどに向かって

「フルフルフルル、フルルフルフル」

呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをフルフルッとふるわせました


すると……


迷惑な運転をしている自転車たちや

主に新聞配達とか郵便配達のなのだけれど

走ってはいけないというのに歩道を走っているバイクたちや

とめてはいけないところにとめている車たちや

騒音をまき散らしながら走っている車たちなどが

すっかりキレイになくなりました

「はい、これでよろしくて」

フルルは、そこにいる人たちに向かって言いました

「いやー、ほんとに、ありがとう」

「これで安心できます」

「よかったわ、ホントによかった」

そこにいる人たちは、笑顔で言いました



あの方、おやめになったらしいですわねえ

でしたら、こちらがやめなくてもよかったですわねえ

でもでも、あれはあれで必要だったようにも思いますわ

関係をリフレッシュしたかったのですから

そういったわけですから、あれでよろしかったのではないでしょうか


そんなことを考えながら、魔法つかいのフルルが歩いていました

すると、またしても

「あー、困っちゃったなあ」

学校で、男の子が困っていました

「どうしたんですの?」

フルルが聞くと

「宿題をやってなくて、魔法でなんとかできませんか?」

そう言って、その男の子は、困り続けていました

「うーん」

フルルは、考えました

「お願いします」

男の子は、言いました

「それは、できませんわ」

フルルは、男の子に言いました

「どうしてですか、ぼく、困ってるんです」

男の子は、フルルに向かって強く言いました

すると、フルルは

「困っているのは、十分、分かりましたわ」

「ですよね、だったら」

「でもでも、宿題は、自分の力でやらないといけませんわ、よろしいこと?」

フルルは、毅然として言いました

「は、はい、分かりました」

男の子は、そう言って、宿題を自分でやりはじめました



そうですわねえ、少しばかり反省ではありますわねえ

わざわざ、あちらのやり方で対応することもありませんでしたわ

やられましたのでやりかえしましたわ、そのような感じでしたわねえ

それで、あのようなことになってしまったのですわねえ

けれども、運も味方してくれましたわ

助かりましたわ、そう感じられましたわねえ、最後は

ホントに気をつけないといけませんわね

そもそも、印象があんまりよくないのですし


そんなことを考えながら、魔法つかいのフルルが歩いていました

そうしますと

「あー、困ったぞ、ほんとに困った」

「どうしましょう、どうしましょう」

「なにか、いい方法はないかなあ、よわったなあ」

「どうしよう、どうしよう、あー、ホントにどうしよう」

世界中で困っている多くの人たちの声が聞こえてきました

「いったい、どうしたんですの?」

フルルが世界中に耳をかたむけてみると

「あらそいごとがなくならなくて困っています」

「平和な世の中にしてほしいもんだが」

「なんとかならないものかなあ」

「安心してくらしたいわ」

そう言って、世界中の人たちが、困り続けていました

「承知しましたわ」

フルルは、言いました

「しかし、大丈夫なのか?」

「心配よねえ」

「まかせておいていいのかなあ」

「でも、わたしたちに、何ができるというんだ」

世界中の人たちは、口々に言いました

「いささか難しいことではございますけれども、やってみますわ」

フルルは、言いました

「いくら、魔法つかいといってもなあ」

「心配よねえ」

「まかせてしまっていいのだろうか?」

「しかし、わたしたちに、何ができるというんだ」

世界中の人たちは、口々に言いました

「大丈夫ですわ、おまかせくださいまし」

フルルは、そう言うと

「フルフルフルル、フルルフルフル」

呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをフルフルッとふるわせました


けれど……


「んー、あらそいごとは、少しもなくならないねえ」

「無理なのかなあ」

「やっぱりダメかあ」

「そうら、思った通りだ」

世界中の人たちは、心配まじりに、言いました

しかし

「フルフルフルル、フルルフルフル」

フルルは、また、呪文を唱え

「えいっ」

と、からだをプルプルッとふるわせました


しかし……


「んー、やっぱり、だめだねえ」

「無理なのよ」

「やっぱりダメかあ」

「そうら、思った通りだ」

世界中の人たちは、少し、あきらめがちに、言いました

それでも、フルルは、あきらめませんでした

「フルフルフルル、フルルフルフル」

フルルは、もう一度、呪文を唱え

「えーいっ」

と、からだをプルルルルッとふるわせました


すると……


「あははっ、あはははははははー」

「わーい、わーい、わーい」

「うふふっ、うふふふふっ」

「わーひゃひゃひゃー」

「ギャハハハハ」

世界中の人たちが、みんな笑顔になっていくのです

みんな、笑っています

みんな、楽しんでいます

「はい、これからは、安心して、おすごしくださいませ」

となりにいる人と、握手をしている人たちがいます

こちらでは、となりにいる人と、肩を組んでいる人たちもいます

あちらでは、多くの人たちと、楽しそうに歌を歌っている人たちもいます

フルルのがんばりもあって、世界は、とても平和になりました

「いやー、よかった、よかった、ほんとによかった」

「うれしいことよねえ、ほんとにうれしいわ」

「なにか、おいわいでもしようかねえ」

「平和だー、平和だぞー、平和になったぞー」

「やっぱり、頼りになるわねえ」

「そうら、思った通りだ、わっはっはっはっは」

世界中の多くの人たちの声が、フルルに聞こえてきました

そうして、世界中の人たちは、みんな仲よく、くらしていくことができました


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