07
朝、準備万端でダンジョンへ向かう新生シジマパーティー。
冒険者ギルドへの連絡ごとは、昨日のうちに全て処理済み。
目的不詳・期間不明なダンジョンアタックの申請も、問題無く通りました。
いえ、強さを認められて自由な振る舞いを許されているのではなく、
あまりにもわけ分からんヤツだから自己責任で好きに動いてもらおう、
ってな感じなのでしょうね。
たぶんそれが、『アンノウン』クラスの立ち位置。
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「着きましたよ」
ふむ、これがオリベラダンジョン入り口。
厳重に警備された転移ゲートの近くには、
露店っぽいアイテム屋とか屋台っぽい出張買取所がわんさか。
実にカオスで、これぞダンジョン目当ての商売魂って感じ。
もちろん正規のギルド窓口も、粛々と運営中。
「あそこの受け付けで、ギルドで発行された証明証を確認してもらえば、いつでも行けますよ」
では、よろしいですか皆の衆。
シジマパーティー初の本格ダンジョンアタック、
いよいよ開始!
『パーティー名は?』
……おっと。
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昨日の申請で登録したパーティー名は、『シジマ家御一行』
いつも依頼を受ける際に使っている仮パーティー名をそのまま使いましたが、
やっぱりこれじゃ駄目ですかね。
「ムリアーノさんも加わりましたし……」
『お胸増量を記念したスペシャルパーティー名、希望!』
「私は……気になりませんが」
むう、これは由々しき事態。
心をひとつにして挑むべきダンジョン、
皆が納得出来るパーティー名とは……
って、この期に及んでお預けしてる場合じゃないでしょ。
今、優先すべきは何か、ってことですよ。
今回はダンジョン制覇とかが目的ではないし、
特に目立つことにもならないだろうってことで、正式名称は一旦保留。
そしていよいよ、ダンジョン突入。