13
魔王さんの案内で、魔王城に向かい、てくてくと。
道すがら、いろいろお話しを聞けました。
最終試練とやらは"謎解き"だそうです。
本来は、お城でラスボスとご対面したらバトル突入。
物理攻撃無効、魔法無効、スキル無効っていう絶望的な状況で追い込んでから、
生き残るための最後の希望として謎解きさせるそうです。
不正解なら"二度とここに来たくなくなる呪い"が掛かることを了承させて。
呪いは、記憶の封印と感情操作。
魔王城の中での出来事の記憶を全封印。
ラスボスのルックスや謎解きに関する記憶も全て封印され、
己の無力さの感情だけが強く残された状態にして、
転送で地上へ送り返すそうです。
まあ、ラスボスがこんなカワイコちゃんだと、
情報を拡散されたら試練の希望者が殺到しちゃうからね。
ところで、さっきからヤバそうな魔物の群れに遠巻きされてるんですけど。
アレって本来、魔王城を警護してる激ツヨな魔物さんたちでは?
「めんどくさいから、そういうのはパス」
大丈夫なんですか、ラスボス前の連続バトルを全スルーしちゃったら、
せっかくクリアしても後からクレーム入れられて、
全部無かったことにされたりしません?
「連絡事項は"とっとと追い返せ"だから、最速でお城に行く!」
なかなかオトコマエな魔王さんですね。
俺たちも最速で試練をクリア出来るよう頑張りましょ。
---
ようやく魔王城に到着。
門番している凶悪そうな魔物さんにもご挨拶。
明らかに門よりデカいんですけど、どうやってお城の中に入るんだろ。
「はい、こっち」
「私からはぐれた迷子には命の補償ナシ!」
まあ、魔王城 (自称)ですもんね。
でも何だか、照明が少なくて薄暗いし、やたらと入り組んでるし、
はぐれたら迷子ってのは間違い無いのかも。
それに俺って魔王さんのしっぽばかり見てたから、全然道を覚えてないし。
『しっぽフサフサ!』
そうだね、何となく動物番組とかで見たことあるような、特徴あるしっぽ……
まあ、俺ってそもそも番組どころかテレビの実物すら見たことないけどさ。
「ちょっと、後ろのお姉さんたち」
「このお兄さん、なんでこんなに余裕なの?」
「シジマさんですから」
「"アンノウン"クラスのパーティーリーダーですから……」
『魔王さまですらフラグの餌食!』
みんな好き放題言い過ぎ……




