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01


『リヴァイス 94 異世界観光者と世界原理の逸脱虜囚』の続きで、


 観光者シジマのお話しです。


 お楽しみいただければ幸いです。




 旅人、シジマです。



 旅の始まりは、異世界リヴァイスをのんびり観光してきてね、というおねだり。

 

 依頼主は、俺の創造主であるカミコさんという神さまっぽい乙女。


 チートスキル『創造』と、頼りになる家族に支えられて、


 今日ものんびり、異世界ぶらり旅。




 ---




 ヴェルクリの街を出立、リグラルト王国周遊ぶらり旅を始めた俺たち。



 最初に訪れたのは、アイネラブ村。


 カミスさんの友人、ロイ村長とご家族の皆さんにご挨拶。


 歓迎会が何故か、両家入り乱れての激しい乱戦となりましたが。



 いえ、ハグ合戦とか、お料理対決でしたよ。




 そして、次に目指すはオリベラの街。


 街の特長は、中心部にある大型ダンジョン!


 その大規模地下迷宮は俺たち冒険者にとって、


 ハンパ無く魅力的なイベントがてんこ盛りなのだとか。




 上層は、フィールド型の資源探索エリア。


 地上と変わらない穏やかな自然環境に、


 ビギナー冒険者のクエスト習熟に最適な魔物や採集物がわんさか。


 しっかり攻略しながら進めば、冒険者としての知識や経験もばっちり身につき、


 中層にたどり着く頃には脱初心者の一人前冒険者。


 まさに、冒険者育成の上層。




 そして中層は、地下遺跡型の報酬探求エリア。


 多様な魔物や地形の罠を上手く攻略していけば、


 他のダンジョンよりドロップ率高めな宝箱でウハウハ。


 お宝の内容も、宝箱の罠の難易度も、もちろん深度次第。


 まさに、冒険者ホイホイの中層。




 下層は、マップ変異型の試練攻略エリア。


 潜るたびに地形や環境が変化する厄介なダンジョンを、


 中層とはケタ違いな強さの魔物がうようよ。


 まさに、冒険者殺しの下層。




 そして最下層は……未だ攻略ならず。


 命からがら脱出してきたベテランたちが二度と潜りたくないと口をつむぐのは、


 最下層にいる何者かから口封じされているのではと、もっぱらの噂。


 それを確かめるために潜ったツワモノたちも、


 帰ってくれば同じ有り様。


 まさに、難攻不落の最下層。




 ---




 むふ、楽しみですね、ダンジョン。


 今までは、こういうダンジョン探索は遠慮してたのですよ。


 だって、攻略のために俺が『創造』で無双するのはフェアじゃないでしょ。



 チート能力者が陥りがちな慢心と、笑わば笑え。



 でもね、最近ちょっとだけ考えが変わりました。


 よそ様に迷惑かけないなら、これまでみたいに身を守るためだけじゃなく、


 冒険を楽しむ方向にチート能力を使っても良いんじゃないかなって。




 きっかけは、ロイさんの経験談。


 若い頃のソロ冒険者としてのイケイケな活動やソロであることの迷い。


 家族を守るための全力での闘いや、友人たちとの共闘。



 何と言いますか、めっちゃカッコ良かったのです。


 いえ、ロイさんが渋カッコイイのは衆目の一致するところなのですが。




 今の俺の、全ての危険を避けていることなかれ人生とは違う、


 危険を恐れずに自身がやるべきことに邁進する、ある意味わがまま人生、


 その成果が、あの素晴らしいご家族と平和なアイネラブ村。



 ロイさんが人生の勝利者として大成するには、


 冒険という試練が必要だったんだなって。




 そんなわけで、今さらながらもっと冒険しても良いかもって思ったわけです。


 使える能力があるのなら、俺なりに全力で人生を楽しもう、みたいな。



 いえ、わざわざ好んで危険に飛び込むのではなく、


 身の丈に合った冒険の先に危険があるなら、その時は全力出すぜってこと。


 せっかくの異世界人生、もっといろいろ体験しなきゃ損だよな、と。




 俺たちの旅を覗き見てくれているカミコさんも、


 一緒に楽しんでくれるとうれしいです。



 まあ本音は、単純にロイさんの生き方に憧れちゃったってだけですけどね。




 というわけで、目指すはオリベラの街。


 真面目にダンジョン活動するのは初体験、


 全力で楽しんできますよ。



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