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〇 「プラスチックのブロック」に見える銃

心のおもむくまま、指が動くままに打ち込んだ文章です。

読みにくい部分も多くありますが、ご了承下さい。

 先日、カラフルなブロック状のパーツを組み合わせて作られたおもちゃの銃、これを模した本物の銃が発売されました。即刻、批判が殺到し発売中止になったのですが、これについてちょっと思う事があったので、心と指のおもむくままに文章を打ち込みました。


 昔から銃などを銃にみせないようにするという事は沢山考えられてきました。

 防衛のため、暗殺のため、工作のためといった犯罪的な目的もありましたが、護衛者が犯人グループに銃を持っていないと認識させるため、パレードなどで物騒な銃火器を持っていると幸せムードに水を差すので、こっそりと武装するため、など目的は多数あります。


 あえて見せないようにするということで敵意を示さないという平和的な要素もあるので、隠す事そのものは悪い事ではありません。


 最近の日本でも防犯ブザーなどがご当地のゆるキャラの形にされて、ランドセルにくっつけられていたりします。これも平和的な隠し方ですよね。

 見た目が平和的にも関わらず、護身という効果を発揮するというのは個人的に大切だと思います。


 銃とか、ナイフとかの物騒な物を使わずに自分の身を守れるのなら、相手にも敵意を向けずに済むので平和的ですし、扱い方の失敗で自分を傷つける事もなければ、相手に致命傷を与えるなどの過剰防衛になる事もありません。


 今回、おもちゃに見える銃が登場しましたが、これは人が持つ危険に対する認識を軽くさせてしまうと思ったピーターです。

 平和を著しく乱してしまう危険なアイテムだと感じています。

 暴発事故、子供の犠牲、安易な発砲、簡単に予想ができてしまうので、販売が中止されて本当によかったと、心底思っております。


 この記事を見てピーターの頭の中に浮かんだことを今回はそのまま書いていますから、文章が文章として成り立っていない部分もあります。

 ピーターの頭の中の一部ですが、こんなことを考えていたのだと思ってやってください。





 男の子はみんな武器が大好きです。男の子に限らず、女の子の中でも武器に憧れやカッコよさを見出す子もいます。

 子供達が長い棒を持つと喜んで剣劇のマネをしたりするのも微笑ましい光景ですが、その頃から武器を使う事、相手を倒すという概念を人間は持っているということです。


 おもちゃの中にも銃を模したもの、剣を模したもの、沢山あります。テレビの中のヒーローだってレーザー銃をバンバン撃ったりしていますよね。

 ゲームの中でも銃火器をバカスカ撃っているシーンや、主人公が悪役となり、一般人や警察や軍隊に向かって銃口を向ける事が当たり前に描かれている事もあります。

 憧れますよね、空想の世界が映像になっているから、みんなの憧れの的になります。


 こうした、作品を否定的に見る声もありますが、ピーターはこういう作品があってよかったと思っている人間です。

 だって、空想の中で止まるから。テレビや映画、ゲームの中で止まるからです。


 人は誰でも怒りを覚える事があります。やるせない感情に支配される事だってあります。攻撃的になりやすい、なりにくいといった違いこそありますが、誰だって一度や二度、誰かをボッコボコにしたい程の衝動に駆られた事があるはずです。


 こんな時に、暴力的な映画を観たり、ゲームの中で大暴れしたり、憧れのヒーローが大暴れする怪人を止めてくれたり、そんなシーンを見れば少しは心が穏やかになります。

 自分が役に感情移入して、自分の代わりに暴れてくれますからね。


 なんもかんも全部ぶっ壊してやる!

 なんて思っても、ゲームの中で好き放題暴れるなら、全然問題がありません。それですっきりできたなら、それでもいいんです。

 だって空想の中なんだもん。


 ピーターの持論ですが、こうしたバイオレンスなゲームや映画の全てを規制してしまったら、通り魔事件や銃の乱射事件というのは増加すると思っています。

 空想の中であればどれだけ、虐殺しようとも、暴力を振るおうとも、銃火器をぶっ放してもいいです。


 なんとも言えない生きていく上での苦悩や衝動、人を傷つける事に快楽を覚える歪んだ癖を持っていても、こうした空想の中で大暴れしてその様々な苦悩・衝動・癖を解消しているのであれば、それは立派な対処方法、平和的な解決の一部だと言えます。





 ピーターは「銃のように見えるおもちゃ」はもっとやっていい、もっと普及していいと思っています。

 国によっては本物の銃と見間違える程のクオリティの物は規制対象となっていますが、サンプルでもいいから手に持ってみたいのと考えている人も多くいます。

 銃とか兵器をグッズやコレクションとして、模造品でも持ちたいのもまた人間です。

 子供達もレーザーがでるようなプラスチックのおもちゃとか大好きですからね。


 人間は危ない物に魅力を感じます。危険な香りとでもいうのでしょうか、こうしたものに魅力を感じるのは本能的な部分でもあります。

 ここに手に入るのが、模造品やおもちゃなら平和ですね。ごっこ遊びの範疇で収まりますし、危ない物を持ってみたいという思いも満たされますね。


 今回のアイテムは「おもちゃのように見える銃」です。ピーターなりの考えで突っ込んでいくと、ブラックジョークにしても質が悪いと思います。

 作った人は「責任を持って銃を持ち、発射する楽しみ」「銃を持つ楽しみの強調」というコメントをしていたようですが……


 そもそも「責任を持って銃を持つ人」はこの銃は手にしません。コレクターや研究者などが購入するかもしれませんが、それはごく一部。大多数は認識が軽い人が購入します。

 銃や武器というのは危ない物です。見るからに危ないという事を認識しているからこそ、購入や扱いに慎重になり、ワザとらしい程に最初の扱いの時には慎重になります。


 お子さんがおままごとの包丁を少し荒っぽく使っていても「優しく使って遊ぼうね」と声をかけるくらいです。

 お子さんが初めて本物の包丁を使う時であれば、持ち方、構え方、手の置き方など細かく見ますし、頭の中は絆創膏や包帯の位置を検索していることでしょう。


 包丁は見るからに包丁であることが安全性を上げています。パッと見て包丁と分かるなら子供がおもちゃにしようとしたときに誰かが止めます。子供同士だったとしても誰かが止めます。


 これが、おもちゃに見える本物の包丁だったらどうでしょう?

 おもちゃと思っている以上、誰も止めませんね。包丁を持って走っていても、投げたりしても、高らかに振りかざしていても、「優しく使って遊ぼうね」と声をかけられながら、本物の包丁を振り回している事にもなりかねません。


 これが銃だともっと危険です。

 お子さんがおもちゃと勘違いして、銃をあちこちに向けるでしょう。

「お父さん! バーン」

 とか言って引き金を引いたら……

 重かったり、セーフティがあったりで、実際に引き金を引いてしまう事は少ないかもしれませんが、ありえる話です。


 さらに言えば「おもちゃだよ」と子供達に見せながら近づけば、子供達は警戒しないでしょう。大人たちもそれほど警戒しないでしょう、だってカラフルなプラスチックのおもちゃにしか見えませんから。

 おもちゃに見える本物の銃は白昼堂々、大人たちの見ている前で、子供の頭に弾丸を叩き込めてしまいます。


 離れた所から撃つのであれば命中率も下がりますし、遠ければ威力も下がります。

 おもちゃに見える本物の銃はゼロ距離発射が出来ます。おもちゃと思って笑顔を見せている子供に向かって引き金を引けてしまいます。

 怯えて走って逃げれば助かるかもしれないのに、無邪気に無防備にそこに留まってしまいます。


 銃を撃つ、武器を振るうと言う事には物理的なハードルもそうですが、心理的なハードルもあります。

 この心理的なハードルを越える事は並大抵の事ではありません「やらなければやられる」「やらなければ、仲間が死ぬ」という時に初めて超える事が出来るハードルです。

 おもちゃに見えるという事はこのハードルを低くする事にもなります。


 おもちゃは、おもちゃであるべきです。銃を撃ちまくりたいという衝動もおもちゃの銃なら許されます。

 銃は銃であるべきです。責任感を持って、覚悟を持って、自制し、善悪の区別をつけ、適切に管理できる人が持つべきです。

 手軽に人が殺せる世界が欲しいなら「おもちゃに見える銃」にも需要があるかもしれません。


 誰が望むかそんな世界、手軽に殺せる世界は想像の世界にだけ存在するべきです。

 想像出来る事は実現できてしまいます。銃に限らず、武器というものは恐ろしい物なのだと言う事を人間は徹底して認識していなければ、手軽に殺せる世界が訪れてしまいます。


 完全に争いの無い世界は難しいかもしれません、ですが、争いを少なくする事を意識していないと、手軽に人が死ぬ世界が訪れてしまいます。

 平和って大切ですね。

やって良い事とか、悪い事とかよく言われますし、時代によっても変わります。

引き金を引く事への認識を軽くさせるのは絶対やってはいけません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おっしゃる通り、結局は使う人間次第な部分もありますよね……。 言葉も刃物も然り。 先日、レ〇を模したオモチャっぽい銃の写真は拝見しましたが、世間の非難以前にその発想力に脱帽しました。 そ…
[一言] ◎ 古い海外ドラマのワンシーンを思い出しました。 「警察署長」といい、1985年、NHKで吹き替え版が放送されました。アメリカの架空の町を舞台にした一種の大河ドラマです。 第一章の時代は、…
[一言] 実際、米国では、間違って子供が銃を暴発させて、友達や兄弟姉妹、あるいは母親を殺してしまったという事故が、年間何件か起きています。 それは、もう取り返しがつかないことなのです。 その後、当…
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