第3話 これは奇跡ですか?いいえたぶんギャクです。
2話連続投稿ですのでご注意下さい。
かつては金色が生い茂り生命に満ちあふれた地。
しかし現在は荒れ果て、死体 渦巻く生命無き地となっている。
聞こえてくるのは怨嗟・後悔・苦悶の叫びそして助けを呼ぶ声。
この地でいくら叫びも上げても決して届かない声。
そして高位存在達が幾重にも張った結界によって誰にも干渉されることがなかった場所であった・・・
今までは!
何時からかそれらの声以外にも別の声が聞こえてくるようになる。
誰にも勿論、無関心な高位存在達にも決して気付かれること無く声は続く。
曰く。
「落ち着け」
「話ができない」
「いい加減しろ」
「上等だ表にでろ」
等々説得とは程遠い怒号もちらほらと聞こえてくるが概ねは対話しようとしているのが分かる声であった。
・・・まあそういうことにして置こう。
そして何時からかその声を中心に喧騒になり。
そしていつしか宴会さながらの声になる。
そこには怒号と喧騒と笑い声が満ちあふれる場所になっていった。
そして変化が起きる。
それは初めて起きる現象。
それは奇跡の言葉すらも生温く、もはやギャクと言ってもいい出来事。
物語は更に続く。
ん?ン〰️〰️と意識が明瞭になっていく。
まず最初に思ったのは・・・
なんだろーである。
景色は洞窟みたいで光も無い、真っ暗な場所であるにも関わらず何故見える、いや感じるのだろうか。
そもそもここに何故いるのだろうか?
いやいや待て待て・・・
そもそも自分は誰なんだ?〰️〰️〰️〰️〰️と声なき絶叫を上げる。
どこか冷静な部分がこれが有名な記憶喪失なのかーと暢気に考えていた。