1-8 【正義なんて存在しない。】
第8話です。
討伐を考えています。
えっ……………?
さっさとここで死んで。
討伐の準備にとりかかっております。
嘘ばっかり………。
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「ねぇ、あなたは何をしているの?、ねぇってば!」
「はっ!あっごめんごめんーちょっと色々考え事を、」
「考え事って?」
「いや、なんでもねーよーこっちのことさー」
「ふーん、そっかー」
彼女との一通りの会話の後、俺は違和感を感じた
なんてゆーか昨日あった時はもっとこう、ミステリアスって言うか
人を寄せ付けないってゆーか、、、そういう子だったんだけど……
今日はなんかちょっと明るくて人懐っこいって感じがするんだが?
って違うわ!そんなことはどうでもよくて…
「ちょっーっと俺の記憶が曖昧な部分がありまして、一様尋ねていきますけど
昨日会いました…よね?」
「うん、あったよ、昨日この場所で。
また会えるなんて奇遇だね!」
うん、やっぱキャラが360度変わってる こんな優しいキャラじゃなかった
ふんわり系の天然みたいな感じになっちゃってる
見た目一緒なのにどうしてこんなに印象が変わるんだ!
やっぱ見た目が九割決ってほんとだな、うん。
理想の嫁とか考えてた俺にちょっと天罰を与えなきゃいけんな。
異世界来ても俺ってこんな調子かよ…はは 2次元って怖いね。
ってまた話が脱線してるし!
いや、待てよ?もしかしたら見た目一緒だけど実は別人?みたいな!?
実は彼女とは昨日あってなく…でも昨日会ったとかいってたな…
一様聞いてみるか…
「君はここで何してるんだ?まさか迷子?」
「いいえ、私はここに住んでるの」
「と言うと?」
「そのままの意味よ、この森に住んでるの。」
「なんだっけ?ファルなんたらの森だっけ?こんな深い森に住んでるのか?
もっとこう町で暮らさないのか?」
アリトのその言葉を聞いた直後彼女の様子が豹変した
「ファル…スス…ですか……」
深緑に吹く、冷たく鋭い風が少女の白い髪をゆらゆらと揺らした。
それと同時に彼女の眼の色が変わりアリトを睨見つけた。
「えっと?あの?大丈夫ですか?あれ?」
「ねぇ、あなたも私の敵なの?」
「て…き?いや、なんのことだよ!」
「その呼び方、誰に聞いた」
「誰ってそりゃあのお嬢様だよ、この近くにある
でっかいに城にすんでるさぁ!」
「はっ?何を言ってるのこの周囲10kmは村は疎か、家すら
ないこの辺にお城?何を言ってるの」
「えっ?何もない?」
俺は大きな勘違いをしていたようだ、毎回ワープされるのがこの森だったため
てっきりあの町はこの森を抜けたすぐ先にあるものだと思っていた。
いったいあの城までここからそれだけの距離があるのだろうか、
ただここから遠いってことはなんとなく想像できた。
だったらなぜ毎回俺はここに飛ばされるのか?
初期リス地点も確かここだ。 何か俺との関係があるのか…
「なっなぁ!一つ聞いていいか?」
「なに」
「ワリフって町は一体どこにあるかしってるか?」
「やっぱり…」
彼女は怒りを露わにするようにアリトを睨みつけた
「やっぱりって、俺が何かしたのかよ!」
「あなたも…あなたも私を殺しに来たの!? お姉ちゃんだけでなく私のことまで!
何もかもを奪っていくあなた達を私は許せない!もう、これ以上私を…………………………!」
彼女は持っていた杖をアリトに突きつけ…
「バカ!やめろ!」
「アイスエーモン!」
「やめろー!!」
アリトの叫びも虚しく彼女が放った氷の結晶はアリトの体全体に突き刺ささり
地面に吸い込まれるようにアリトは地面に倒れこんだ。
うっうぅ…
深緑の暗い森には時より強く重い風と彼が踠き、苦しんでる声のみが
響き渡っていたーー。
なんなんだよ…俺が何したって言うんだよ、、
なんで…あぁ…俺は死ぬのかな…
はぁ…異世界行っただけましか、いい人生だった……かもな。
もう、あの子には会えないのか…。
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「うぅ!?うゔぁあぁぁ!?あぁぁぁぁぁ!?あぁぁ……」
うっ……。
全身を突き刺した痛みと同時に彼の意識はもうそこにはなかった。
「私に味方なんていらない、正義なんてこの世界には存在しない。
私は一人で生きて行く、もう人を信じたくない。」
森に響く彼女の声は誰に届く訳も無くただ闇に飲み込まれていった___。
今までで一番シリアスだったかもしれません もう間も無く二章に突入です!