1-4 【白髪の少女。】
第4話です!
一旦王宮離れます
「えっ?」
「いや、ですから無一文です!」
「 」
「今なんて言いました?」
「 」
あれ、おかしいな
まただまた意識が遠のいて…
・
・
・
「はっ!!はぁ…はぁ…はぁ…」
今度はここどこだよ……
ん?最初の森…か?
うん、そーっぽいな
「ってあれ!?
俺剣なんか持ってたっけ!?
ん、こんな格好だっけ…」
まただよ…俺はまたワープしている。
自分が気付かないうちに…
それにワープするきっかけや
どこにワープするかもわからない
なぜワープすんの?
いや、考えても答えは出なさそうだから
とりあえず王宮まで戻ろう。
「どーやってもどんのさ!
俺はそーいや町までワープしてったっけ。」
これはまいったな…
「ん?誰?
あのー誰かいるんですかー?」
おかしいな確かにさっき物音が
いや勘違いか
うん、そうだきっと
異世界なんかに飛ばされて
気がおかしくなっちゃった
んだよなきっと
「だれ」
え!?なんか声するし!?
「えっと、あなたの方こそどちら様でしょうかー?」
内心ビクビクだぞ俺。
男だろ!
これは人の声、怖がるこたーない!
「ねぇ、あなたはこんな森の中でなに
してるの」
「ちょっと迷子になっちゃって、
えーと近くの町まで案内してもらえませんかね?」
その途端…
「うをぉー!?氷が飛んできてるし!
まてまて、なんだよ!
なんで氷の結晶が飛んでくんのさ!?」
「ちっ」
その言葉と同時に気配が消えた
「あれ?」
静まったぽい…?
ふぅー殺されるかと思った…
きっとさっきの人は魔術師か
なんかなんだろうなぁー
がさ、、
「ん?」
誰かが目の前に立っている
顔を起こした俺は
………!?
そう、目の前には白いショートボブって言うのか
ショートヘアにまるで宝石のように透き通っている青い目
控えめの胸に少し低い背はどこか愛らしさも感じる
黒いマントをかぶり、魔法の杖が
いかにも魔術師です
って格好の超美人がそこにはいた。
いや、美人というより超可愛い?美少女?
の方が合ってるか、まぁとにかく異世界ってすごい
こりゃもう元に戻りたくないかも
「あなただれ、なんでこんなとこにいるの?
ここは漆黒の森、普通の人間がここにいるはずが
ない、」
「いやーだから迷子でー」
「勇者が迷子?それこそありえない
そんな格好して勇者ぶって
いったいなにが目的なの?」
「じゃあそっちこそなんで一人で
こんな深い森にいるのさ、そっち
の方が不思議のような気がするけど」
「私のことはどうでもいい、
早くなにをしてるのか言わないと
殺す。」
「えっいや、だから!本当に迷子だって!
俺は嘘言わない主義の人間だからさ!
ねっ信じて!」
「…嘘ばっかり。
あなたは全く信用できない、
さっさと私の前から消えるか
ここで死んで。」
こっこえぇ、やべぇこのままじゃあ
本当に殺されかねないから
ここは一旦逃げよう
「すっすみません、
さっさと消えるんで勘弁を、ではっ!」
でもなんであんな少女がこんな深い森
で一人なんだろう…
ここで暮らしてる?わけないよな
んー不思議な子だったなぁ
名前すら聞けなかったよ
でも俺が一番気になったのは、、
少女の目は
澄んではなく、絶望に満ちていて
どこか孤独を感じさせていた。
ついに少しずつアリトの能力がわかってきた?かも
やっとメインヒロイン登場です。
2016/09/24 一部文章の改善