1-2 【始まりの出会い。】
第2話の始まり、始まり。
「あれは…なんだ?…」
馬車の死体の山のなかになにか動く物をみた気が
したが今はそれどころじゃない
「やっやばいここどこかわかんねーしどっちいきゃ
いいんだー?」
困り果てた俺はとりあえず馬車が来た方角へ
行くことにした。
1時間くらい歩いただろうか?
…………
「って全く変化ねー!!
おい!この森どんだけでけーんだぁ!?」
その瞬間……
「うっ、、あれ?あ、たまが……前がみえない……」
・
・
・
「はっ!?
えっ…えっ今度はどこだよここ……。」
俺はびっくりしたどころじゃない
今さっき異世界召喚されたのにまた
どっかに召喚され直されたのだ。
どうやらさっきより町のようだが
やっぱり異世界みたいで
ビルなどは一切ない
はぁーーー………
呆然としてる俺に誰かが
「ちょい!そこでぼーっと
してるにーさんよ!
おーい!聞いてるのか!」
「はっ!
あっすみません、ところでここどこですかね?」
「はぁー!?あんた一体どっから来たんだよ
ここはどー考えても界生界最南端の
町であるワリフだよ!
にーさんどっか打ったんかい?」
あーやっぱりまだ異世界ですね…デスヨネー
「あっあーいや別にそんなことはないですよ
ちょっと方向オンチなだけでー
すみません、ありがとうございましたー」
「ん?全く変なやつがいるもんだなぁー」
はぁーまいった…このままじゃ授業遅れるの
確定だな、まぁこっち来た時点でもう無理か
っと諦めかけてる俺にまたしても
声をかける人物が…。
そう、それが今後の人生に大きく
関わる人物とも知らずに………。
「あなた!ちょっとそこのあなた!」
「はぁ…つかれたー一体いつまで
「ちょっと!」
「歩きゃーいいんだ?」
「聞いてるのですか!」
「ん?」
「全く、この私を無視するとは
よっぽど身分が高い人なのですか?」
「はい?あのーあなたはどなたですかね?」
「おい!そこのお前!姫様にご無礼だぞ!」
えっひっ姫!?姫さんってこんな自由奔放で
いいのか?
「まぁいいでしょう、あなたの着ている
その黒い服、それは見たことない
素材でできた服ですね?
一体どこで手に入れたのですか?」
「いや、これは俺の学校の制服で学ランですよ
まぁ結構ベタな制服じゃないですかね?」
「せいふく?とはなんですか?」
「学校に着ていく服ですかね?
学区指定っていうか
てか、この町に学校っていうのはないんですか?」
「そうですね、がっこうというのはないのですが
学所というとこならあります。
しかし、一部の豪勢な貴族の
子供しか行けるようなとこでは
ありますが、」
「なるほどつまり、この世界では裕福な家庭と
そうでない家庭があるってことか…」
「はい?この世界とは…どういうことですか?」
「あー!いえいえなんでもないですよ!
独り言ですよー!独り言!」
「はぁ…それよりあなたが今着ている服
私に頂戴いただけますか?」
「なっ何言ってんですか!姫さん、
そんなことしたら俺は素っ裸で
町を歩くただの露出狂の
ど変態野郎に様変わり
しちゃいますよ!?」
「ふふふ…あなたは面白い方ですね
では、代わりと言ってはなんですが
我が国の王宮に招待しましょう。」
「姫様!こんな無礼極まりない
人を王宮に招待など
してはいけません!」
「えっと俺はどーすれば?」
「いいのですよ、
申し訳ありません。
私の護衛が無礼を働き、
では私の馬車があちらに用意してあります
ので、」
「はぁ…この国のお姫様って
なんか強引じゃね?」
とりあえず俺は姫様が用意してくれた
馬車に乗り一路王宮に
向かうことにした
いいのか?異世界ってこんなに甘くて!?
てか、俺どーなんの!?
さらっと書きましたがどうやら主人公有斗さん、謎の能力を持っているみたいですが、強引な姫様に連れられ王宮に…
ヒロインはもーちょいかな?