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Brown  作者: Nostalgicman
7/8

episode 7

「い・・・や・・だ・・」


「誰?」


「夢・・・さ・・・・や・・だ」


「夢?」


「・・・や・・・・だ」


「そこにいるのかい?」


「待ってよ・・・置いていかないで・・・一人にしないで・・」

    ・

    ・

    ・

「ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!」


「はあ、はあ、はあ、はあ、・・・」


また同じ夢でうなされていた。だんだんはっきりしてくる


夢の中で聞いた声を彼は知っているような気がした




階段の底は、広い湖になっていた


そこは、明かりが無いのに、ぼんやりと明るかった


彼女を背負った彼の後を、ザックがただついてきていた


全てが静止したかのように、世界は静かだった


違和感は、前からあった


なぜ、脱出した時に、何も追っ手がかからなかったのか


まるで世界がここにくることを、誘導したかのように


彼は何となく分かり始めていた


世界には、もう人間はいないんじゃないかということを


彼の夢は覚め始めていた


いや、最初から分かっていたのかもしれない


異変を感じたのは今日が初めてではなかった


僕が自ら世界を閉ざした


記憶を奥深くに閉じ込めて



「なあ、ザック?」


「なにぃ?」


「お前、この世界の人間じゃないだろ」


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