episode 3
ザックが資料を空中に映し出す
「過去のデータベース全部あさって調べてみたんだけどぉ、ほとんど情報がないんだよぉ。グラルモ自治政府の陸上戦闘用アンドロイドだってことは確かだろうけどぉ、どうやら回収の時に紛れ込んじゃったみたいだねぇ。」
「これめちゃくちゃすごいよぉ。こっちのやつよりずっと複雑で、性能も上なんだぁ。グラルモにはスゴい科学者がいるんだねぇ」
「なあザック」「何ぃ?」彼女の構造に興味津々なザックに、もやもやしてるものをぶつけてみた
「たかが戦争用のアンドロイドで、ここまで人間に似せて作る必要があるのか?この娘は何か別の目的で作られた気がするんだ。」
ザックの視線がこちらへ向けられる
「どういうことぉ?」
「彼女の声に聞き覚えがあったんだ。何度も夢に出てきた。泣いてたんだ。彼女の声をきいたかい?」
「いいや」
「いやだって言ったんだ」「!?」
「もう戦うのは嫌だっていったんだよ」
「聞き違いじゃないのぉ?ロボットに感情があるはずないよぉ」
「いや確かにそういった。彼女は何か意味を持って作られたんだ。」
「だっておかしいだろ?彼女についての情報がほとんどないんだ。意図的に隠されていたとしか思えない」
「じゃあ、何でそんなのがここにあるわけぇ?」
「俺はグラルモへいく。行って真実を確かめてくる。その為にはザック、君の力が必要だ」ザックのもとに駆け寄る
「だっだけどぉ、き、君、そんなことしたらぁ・・・」ザックは動揺を隠さない
「ああ、捕まるどころじゃすまなくなるな」
「だけど、どうしてもお前の分析力やハッキングの能力が必要なんだ、君がいなきゃここからだって出られない。ザック、外の世界に出たくないか?君はこんなシェルターの中で一生を終えるのか?」
「だけどぉ、何で今更なのぉ?今までずっとそうしてきたじゃないかぁ。たかがアンドロイド一体で何があったのぉ?」
「分からない。だけど、彼女のことを知りたいんだ。グラルモに行けば、彼女のことがもっと分かるかもしれない。この戦争のことも」
「俺は、彼女をずっと知ってた気がする。こんなことは前にもあった。彼女を見た時、それが何となく確信に変わったんだ。」
「僕は嫌だよぉ、犯罪者にはなりたくないからね」ザックは顔を歪ませて、精一杯の抵抗を見せたが、最後には「わかった、わかったよォー」と半分泣きながら承諾した




