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文化祭.2
「一緒に写真撮らない?」
と平塚が僕に恥ずかしそうに聞く。
「え、いいの?」
「いいにきまってるでしょ!」
「おれもいれろよ。 お前二人だけでずるいぞ」
「わたしもいれてよ!」
僕はツーショットを期待していたが隣に平塚さんがいていい匂いがした。
それだけで僕は満足だった。
準備期間は1週間。
初日、最高気温は達していた。
僕と益子と染田は買い出しに選ばれていた。
「スーパーはどこにあるの?」
「校門から1km進んで左に500m真っすぐに、、、、」
「わかった。わかった。暑くて頭に入ってこねぇよ。とりあえず
染田についていくぜ。」
という割には益子は染田を追い越すように自転車をこいでいた。
「※※※みろよ。カラス! カラス大量にとんでるぞ。」
「おい!ちゃんと前見ろ!!!」
「あっ」
カラスが一斉に飛ぶ。僕には飛ぶ音さえ自分の呼吸音さえ聞こえなかった。
僕には文字や建物、人がすべてモザイクがかかっていた。