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左した右  作者: シアン
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転校生

突然、僕は高校入学式が終わってから、少し経ったときに転校した。

友達作りに苦戦というか何もしていなため、丁度よかった。

実際、高校デビューとかではなく、普通の生活を送りたい。

人々の生活は必ず分けられている。端的に言えば、上と下。

福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず」は当たり前ではない、スタート地点が必ず違ってくる。


どちらが良いとは人によるが、僕は中間がいい。

状況によっては下にいるほうが、いや、なにも含まれない空集合のほうが自分にとっては快適だ。

とても冴えない回答になってしまったが、僕は安定性を求める。誰とも交えない、僕だけの人生。

誰にも邪魔はされたくない、好きに生きたい。だって、たった一回の人生だろう? 楽しまなきゃ。


こんな自己中な僕にも友達が二人いる。彼は僕とは真反対、生粋の陽キャ。僕にとっては腐れ縁だ。幼稚園から、高校生までずっと一緒。彼はどう思っているか知らないが、彼にとっては僕に対しての思いは真反対なのだろうか、、、、。 


僕にはもう一人いた。出会ったのは去年の春、C研に入部したときに友達になった益子。彼は少し落ち着きがない子だったが、趣味が共通している。僕は友達と呼びたいが、彼はどう思っているだろうが。

少なくとも、僕はどちらでもいい気がした。友達なんてそんなもんだ。


簡単に登場人物の解説をしておこう。僕を慰めるための下準備だ。


まず、生徒会長の染田。こいつは、いかにもクラスのトップは自分だと主張する行動がたびたび見える。

染田の場合は、陰にも陽にもふくまれない僕と同じ空集合的な存在だろうか。だとしても、僕とは別だ。


次に、平塚と皐月。平塚はいわゆる一群女子というやつなのだろうか。

スクールカーストなんて、糞くらえと思うが、僕だけかな。

金魚の糞と言ってしまうと、失礼だが周りからの評判も悪い。だが、顔は平均的だ。そのせいか、男どもからはそこまで評判は悪くない。


僕のことを「驕慢な態度だ、何が慰めるだ」と思ったと思う。

軽蔑せず、へそが茶を沸かそうとしたと、目をつむってほしい。

きっとわかってくれるはずだ。 

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