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八千草 智草(やちぐさ ちぐさ) 

 入り婿だった父が、4人目の娘に適当につけた名前。本人は違うと言っていたが、一瞬、目が泳いだのを見逃さなかった中二の春。

(嗚呼、桜が満開で綺麗だったなぁ……)

 雲一つない青い空。

 薄桃色の可愛い花びらがゆらゆら、サラサラ…………


「智草先輩、呑気に現実逃避しないでください」

 声の主に、全身脱力中の私は、元気いっぱい体を揺さぶらている。

 いや、させろ、させろよ。

 現実逃避くらい。

「……等々力(とどろき)くんは……何でそんなに……元気なの、かな?」

 息も絶え絶えで尋ねると、

「そうですねぇ……強いて言えば、好き嫌いがないから、かな?」

 考えたふりをして、小首を傾げる。

「……そこじゃないよ」

 ため息をつくように、つっこんだ。


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