そうだ、ミイラ作ろう♪
さて、こちらの現場では。
モジカと文字の精霊達は、ちょっと本気を出しました。
むうん!
白く光る精霊達に囲まれたモジカ!
各粘土板の知識が集まります。
むうん!
……収穫量、利子付き貸付、星の見方、洪水の記録……。
むうん……。
残念。美味しいご飯を作る方法は、見つかりませんでした。
むうん?
長期保存……ミイラの作り方。
これです!
はらわたを取り、しっかり乾燥、没薬を用いて……。
ミイラ〜♫ ミイラ〜♫
さあ、むねをあけて〜♪
そしてできあがったのが、こちらです。
銀色に光るウロコまぶしい、できたてホヤホヤ、ステキな干物。
おさかなさんの、ミイラです!
おいしく、健康的な食事が、ヒトの長生きの秘訣と知ったモジカ達。
博士を長生きさせて、もっともっと、文字に触れさせます。
「そうして、文字の精霊達にも、美味しいご飯を提供するのです!」
決意を新たに固めたモジカでした。
その時、外から誰か、走って居室に入ってきました。
「見てくれ、モジカ! 土器の紋様からイメージして、ねんどろんこをつくったんだ!」
ニルアドミラリ博士でした。手には、できたてほやほやの、土器チックなねんどろんこを持っています。
「これはいにしえより伝わる土器の紋様で、それを髪型に取り入れてみたんだ! ちゃんと、土器としても使えるぞ! さあ、モジカ、いや、文字の精霊よ! コッチに入ってくれないか?」
どうやら博士は、土器でドキドキしようと思ったようです。
どうなるモジカ、ドッキドキ〜。




