表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

文字の精霊

ノープロットタイプの、ゆっくり更新です。






 むかしのむかしのそのむかし。

 ヒトが、文字(もじ)を作り出したころ、文字の精霊(せいれい)がおりました。


 かれらはヒトに()られ、(きざ)まれ、なぞられ、読まれるたびに、ヒトの大事な部分を少しもらって、それを食べて生きていました。



 ものを見る力、真っ直ぐに背すじを伸ばす力、首をなめらかに動かす力、肩をこわばらずに上下する力などなど。



 ひょいぱく、むしゃむしゃ、ぱっくんぱっくん。


 

 「あれれれ? ちょっと食べ過ぎたかなぁ」


 文字の精霊は思います。


 文字の精霊の美味しいご飯になったヒトは、あっという間に、(おとろ)えてしまうのでした。


 そのかわり、文字の精霊は、ヒトに贈り物をしました。


 そう、文字をいろんなヒトが触れて、読んで、楽しんで、ヒト同士で知識を分けること。

 そうして、ヒトが文字を作り、もっともっと、文字を()で、その文字の精霊達が、もっともっともっと、たくさんのヒトを集めます。


 「やったー! ヒト集め成功! 今日はお祭りだね!」


 文字の精霊達は、そうして集まった美味しいヒトの力を、精霊達(スタッフ)で美味しくいただくのでした。


 むうん。文字の精霊はがんばります!


 「文字を作って もじもじしよう♪

  文字を彫って もじもじしよう♪

  文字を魅せて  もじもじしよう♪


  にゃあにゃあ しましまに しまっしま♪」


 なんと、たくさんの、その地域特有の言葉が、生まれてきます。


 方言っていうらしいです。




 そんなある日。


 文字の研究(けんきゅう)第一人者(だいいちにんしゃ)、ニルアドミラリ博士が、とうとう文字の秘密に辿(たど)り着きました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんか のののの?? って感じで驚きました。 不思議なテイスト 言葉って、文字って 本当に素晴らしいですね(*^。^*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ