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荒事エージェンシー  作者: 夕霧
職業逸話
1/3

狼の名前

今回は残酷な描写無し

優斗はある高層ビルの地下を、さ迷っていた。

(にしても、何処だ?)

今日から配属になった『政府特務課』

三十分程前から探しているが、それらしい場所は見つからない。

「あの、すいません。

政府特務課って何処ですか?」

優斗は近くにいた警備員に話し掛けた。

「失礼ですが、お名前は?」

「今日から配属になった伊川優斗です。」

名前を言うと、警備員は無線で誰かと話始めた。


「ん、伊川優斗?ねぇ、京一。誰だっけ。」

「最近一人辞めた空き分を、新しく配属してもらったんだろ。」

「あー!そうそう。

ってことだから案内してあげて。」


「分かりました。

じゃあ、伊川君。案内してあげるからついてきて。」

「は、はい。ありがとうございます。」


「ここだよ。

また、分からなかったことがあったら、何でも聞いてね。」

「はい、ありがとうございます。」

警備員は帽子を被り直して、さっきの場所へ戻って行った。

(大丈夫だよね。

一応、ちゃんとした区の仕事だし...けど、変な人出てきたらどうしよう・・・

よし!)

優斗は覚悟を決めて、扉をノックした。

「どうぞ~。」

女の気抜けた声が聞こえて、安心して扉を開けた。

「いらっしゃいませ♪」

「うわっ!!」

予想外に7、8歳の女の子が現れた。

外国の血でも入っているのだろうか。

金髪に蒼い瞳。そして、色白の肌は対照的な赤いフリルのワンピースに包まれていた。

「こら、エリカ。人を脅かすなと何時も言ってるだろ!」

「エリカ嬢。お遊びが過ぎる。」

エリカと呼ばれた女の子は頬を膨らませて、

「もう、二人してそんなに言わないでよ!

ゆーと。これから宜しく!」

エリカは無邪気な笑みを浮かべて、男と女の元へ走る。

男は20歳前半ぐらいの長身だ。髪は栗色で顔も整っている。女の方は男よりちょっと歳上ぐらいで黒髪のショートヘアーだ。

「アンタが新人の優斗だね。アタシは黒柳玲。玲って呼んでもらって構わないよ。」

「俺は諸矢類。呼び方は指定しないから、好きに呼んでもらって構わない。」

「ちょっと待って下さい。何で僕の名前知ってるんですか!?」

「アハハハハハッ!こんな間抜けな新人は初めてだよ。

だってアンタ、自分から名乗ったじゃないか。」

「え?」

(僕の名前、警備員さんにしか教えてないはず。

なのに、どうして。)

「戻りました~。」

優斗の背後の扉が開く。

「ジロー、お帰り!

わたしのケーキ、手に入った!?」

「あ、はい。皆さんの分もあるので、どうですか?」

「お、いるいる。」

玲や諸矢が青年の周りに集まる。

「新人さんですか?ボク、草薙二郎って言います。宜しくお願いしますね。優斗君。」

草薙と言う青年は茶髪で、体形は細身だ。

黄色のニットに身を包み、腰には青いパーカーを巻いている。

「あの、どうして僕の名前が分かったんですか?」

「彼処に立っている警備員に名前、教えただろう?それでアタシ達のところにも無線で連絡が入る訳。

相手の名前に性別、それに見た目や性格までもね。」

「それが彼奴の能力だからな。」



伊川優斗  能力名『銀狼』


草薙二郎  能力名『二次空間』


黒柳玲   能力名『七変化』


諸矢類   能力名『命の頃合い』


エリカ   ???


絹傘環   能力名『鑑定眼』








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