LOST新聞社
それから暫く私は本社ビルの一室を借りて過ごした
新聞社としての顔で会社側は陰謀に関する記事と私の存在を世間に発表しようと準備をしていた
その日は唐突に来た、車内に警報が鳴り響く
そしてあの男が現れた
「まずいよ、直ぐに脱出だ
政府側が特殊部隊の失敗に気づくであろうぐらいの時間が経ってもしばらく何もしてこないから怪しいと思っていたんだ
政府は君を生物兵器をばらまこうとしている指名手配犯にして、この新聞社を匿っていると発表した
もう特殊部隊なんて回りくどいことはしてこないよ、生物兵器の恐怖があれば手加減をしない十分な理由が得られる
ここにいたら全力で潰されるよ」
私は素直に男の言う事を聞き、地下駐車場の車に乗り会社の裏側からとんでもない速度で車を飛ばして逃げ出す
案の定パトカー数台が追ってきた
すると男が口を開いた
「今回目指すのは君の家族3人が今暮らしている家だ、生物兵器をばらまこうとする指名手配犯の家族だ
錯乱した近隣住民が団結して何をしでかすか分からない
とりあえず今は追ってきてるパトカーを撒こう」
そう言うと男は窓から後ろのパトカー数台へ向かって発砲する
弾は全段運転席へと命中し、運転席のフロントガラスを赤く染めて直ぐにスリップしたりガードレールへ突っ込んでいく
「よし、これで暫くは追っ手はこないだろう」
男がそんなことを呟くのを、ラジオから流れるLOST新聞社が政府側の手によって落ちたことを知らせるニュースとともに私は聞いた