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LOST HOUSE  作者: 多賀まりあ
1/5

LOSTの始まり

英語苦手なのになぜ物語に組み込もうと思ったのか

―まさか自分の指名手配状を見る日が来るとはな

国中が私を探している

警察・軍・政府・民衆全てが敵

洋画でよく見るような光景、そしてまるで洋画のように私の元にも助けてくれる存在が現れる

そして私は…LOST(失敗した)




いつも通りの朝

目が覚めると、私はまだ寝ていたい体に鞭を打ちリビングへ向かい、代わり映えのしない座るために加工された人の下僕と化した木へと座る


そしていつもと同じ味のトーストを少し齧るが、やはり食べたいような味ではないので残りを皿に置く

かつてとある宗教によると神の子である救世主が自らの身体だと弟子達にパンをちぎり与えたという、もしこれがその身体だとしても私は不味ければ食べないだろう


食卓には私一人で誰も残すことを咎める者は居ない

かつて両親と1人の兄とこの家で暮らしていたが、高熱を出して昏睡状態になり数年間眠りこけている間にみんな居なくなってしまった

高熱を出して昏睡状態になって数年眠りこけていたという事も両親の机の上に置いてある置き手紙から知った事であり、本当にそれ以外何も書かれていなかったので私は目覚めて数ヶ月間何もそれ以外のことは分からずに、毎朝起きると何故か必ず置いてある食事を食べて"鉄格子で全ての窓を塞がれ、ドアも一切開かないようにされて家から出られないように監禁され"生きている


今こう思ったのではないか?

食事は誰がどうやって用意しているのか


食事を用意して飼育するにしても、何故1食だけなのか


まず1つ目、

食事に関して、私は誰が置きに来ているのか徹夜で見張っていたことがあった、しかし見張っていると朝になっても食事は"出現"しなかった

しかし、そのまま諦めずに居座り続けていると唐突に、甘い匂いと急激で不自然な眠気が来た(恐らくエーテルやクロロホルムとは別の私の知らない無色の催眠ガスか何かだと思われる)

そして目を覚ますと翌日の朝で(電子カレンダーが部屋に飾られているので日時は把握することが出来る)、何事も無かったかのようにベッドの上に横たわっていた

そして、やはりいつも通り食事が用意されていた


次に2つ目、

私は目が覚めてからというもの何故か腹持ちが良く、一日にトースト1枚でも満腹になる

恐らく食事を用意する謎の存在もそれを把握しているのだろう、もしくはそれで満足できるように私に何かしらの人体改造を施している


さて、今更だが状況からして私は確実に何かの実験対象にされているのだろう

どうやっているのかは分からないが私がリビングに居ることを知ることが出来ている事から、確実に私は何者かによって監視されている



このままでは話が進まない、しかし私には現状を述べることしか出来ない

だって主観的に自らの現状を述べること以外何も出来ないから

読んでいただきありがとうございました

いつも通り導入が長いだけで本編は比較的短めになると思います

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