scrum27『きらやかに!天角学園文化祭!⑧』
「誰だっけ」
「ラドウィグガットマンみたいな」
「ルートヴィヒグットマンね」
「パラリンピック作った人」
「そうそう思い出した」
「…おお…」
「やっぱ3年すごいな…」
俺とリリー、時破田、棘、林道君と回る。
「やばいな」
「やべーよ」
「これは高校生に出せる味じゃねえ」
「なんで文化祭でこんなもんを食えるんだ?」
3年1組ー凶悪犯罪者クラスー
(生徒会長によって更生済み)
クラス委員長・宿宮映司
「シェフ長を呼んでくれ!」
「ここにいるよ」
「!」
俺の背後を取った…?
「あ、ごめん、びっくりさせちゃったかな」
「いいえ…それより、この味!」
「あ、それね、すごいだろ?」
「どうやってやったんだ⁉︎」
「それは…個性を活かしたとしか」
「林道君」
「なんだよ薙紫」
「宿宮先輩の技術は『盗み』だよ」
「そう、正解!」
「高級食材を盗み!」
「調理技術を盗み!」
「そして最後に皆の『おいしい』を盗む!」
「汚い手を使わせてもらったよ」
「犯罪者らしく!」
「でも、汚い手では料理してないからね」
「料理人らしく!」
「おお…」
ーーーー
3年2組ー連続殺人犯クラスー
生徒会長によって粛正済み
「へえ、ビンゴ大会」
「1時間に一回開催…景品は……ッ⁉︎」
今回の一等賞:牧場
「牧場⁉︎」
「いらねー‼︎」
「でもすごいな…」
「うん…」
「あ、説明書き」
ビンゴワールドへようこそ!
「ビンゴワールド…?」
ここでは問題に答えてもらいます
そして出てきた答えの数字でビンゴを行います
問題を解ければ解けるほど有利です
「よーし…」
薙紫紅は集中を高める。
第1問
当てはまる数字は?
0,1,4,[],16,25,36,49,64...
「これは簡単だぜ、答えは…えっと」
「なんでわかんないんだよ」
答→9(0123...を二乗した数)
「あーなるほどね、そっちね」
「他にどっちがあるんだよ…」
第2問
当てはまる数字は?
0,1,3,7,15,[],63...
「あーはいはい」
「なるほどね?」
「なんだ?言ってみろよ」
「こりゃあれだ、2足して4足して8足して…」
「足してない…」
答→31(0123...にそれまでに登場した数を足す)
「よし、次行こうか」
第3問
当てはまる数字は?
0,2,7,16,[],56,99...
「えっ」
「俺これだけはわからないかもしんない」
「…確かにこれは難しい…」
「ぜんっぜんわかんねー」
「答えはこちらだ」
答→31(第1問と第2問を足した数)
「「わかるかー‼︎」」
「これはわかんないね…」