scrum26『killaやかに!天角学園文化祭!⑦』
「理事長先生」
「こんな厳重体制なんですか?」
「俺1人だと思ってました」
撃退メンバー
須川朝登(偽名・理事長)
キャンディ・ベル
薙紫紅
桜原棘
林道栄徹
「なんですか?これから全てを滅ぼすんですか」
「…相手は封印能力者120名だ」
「だが」
「向こうには人を能力ごと増やす奴がいる」
「なるほど、それで120名」
「でもそれってそいつを叩かない限り…」
「兵力は無限ですよね」
「だからこのメンバーだ(本当はヴァルキューレや生徒会もいて欲しかったが)」
「これだけいてやっと許容範囲だよ」
「リリー達は呼ばないんですか?」
「彼女らは最悪の世代の顔を受け継いでる」
「鋭い者なら気づくだろう」
「だから無理だ」
「本当は呼びたいがな」
「鋭いって…被害者ってことですか?」
「その話はまた今度だ」
「作戦を説明する」
「話し合いだ」
「敵軍の中枢に突っ込んで話し合いをする」
「そうか、先生なら話し合いで絶対勝てる…」
「そのために」
「迂闊に手を出さない者達で囲む必要がある」
「だが薙紫君きみは最終兵器だ」
「多分出番は無い」
「だから部費二倍は諦めた方がいい」
「!」
「…なるほどそういうことですか…」
薙紫紅は理事長の思惑を理解した。
つまり俺に独断行動をさせたいんだな
確かにこれはいいアイデアだ
そうすれば俺が全員撃退したとしても、
理事長は世界を敵に回さないし、
寿命消費はゼロ!
「なるほどそういうことですねー理事長」
「俺はそんなのいやでーす」
「というわけで」
「あなたたちの力なんていらなーい」
「こんなところにいられるか!」
「おりゃもうけぇる!」
「…なんちゃって」
【クリムゾン】‼︎
「⁉︎おい薙紫、なにしてんだ⁉︎」
「…薙紫君…?」
ーーーー1分後ーーーー
「…」
「なんだ…」
「そんな強くないじゃん」
そこには、眠る人々が。
「…おお…」
やはり味方にしたのは正解だったな…
「全く君は勝手に動いて」
「以後気をつけなさい」
「はーい」
『こんな感じでいいんですよね?』
『完璧だよよくやった』
『…じゃ、部費の件は…』
『うむ、檻先生に言っておこう』
「いよっし」
…じゃあ仕事も終わったし!
行きますか!文化祭へ!
ーーー
「く、紅!大丈夫だった⁉︎」
「?」
「さっきえげついオーラを感じたんだけど!」
「…ああだいじょぶだいじょぶ」
「実際はそんなに強くなかったよ」
「…え?」
「おーいお前らー!」
「…一緒に回ろう…」
文化祭、スタート!!