scrum5『燃え上がれ!天角学園体育祭!⑤』
そいつは、矛盾していたんだ。
金の髪にかんざしがあり、
一人称は『わらわ』。
人のことを無意味とか言っときながら、
「失礼、今、なんて?」
「協力してやっても良いぞといったのじゃ」
「それとも妾は迷惑かのう?」
「それなら遠慮しておくか」
「いいや、真逆だぜ」
「ヴァルキューレ・キャサリン」
「お前のような奴を待っていた」
「そうかそうか、では妾を利用するとよい」
くくっ…あいつ馬鹿だ…!
よりによってあいつだとよ!
こりゃうちの勝利は確実だな!
邪魔者がいなくなって助かったぜ
「…なんか聞こえるな…」
雑 魚 は 黙 っ て ろ
「‼︎…」
「これがお前の能力か!薙紫紅!」
「能力…じゃない」
「これは『達成』と言ってな…」
「…『達成』…」
「知ってるのか?まさかお前も…」
「…ふふ…」
「良かったじゃないか!」
「人助け部に馴染めそうだな、キャサリン」
「おぬし…」
「年上に対する敬意がないのう…」
「…?」
「さあ行こうぞ、くれない」
「えちょっと…待てって!」
ーー部室ーー
「なあ、別に言いたくないならいいんだけど!」
「お前は何者なんだ!?」
「何者かである必要があるか?」
「!」
「…あるとしたら?」
「妾はヴァルキューレ・キャサリン」
「それ以外の何者でもなければ」
「確固たる自分があるわけでもない」
「…じゃあ、お前の能力とか教えてくれよ」
「あー…3組だから、異常…なんだっけ…」
「異常身体五感能力」
「そうそれ」
「それは3組内では『覚醒』と呼んでおる」
「妾の場合はそれだけに限らんのだがな」
「…妾にあるたった2つの強みは…」
「まず一つ目は」
「異常身体五感能力:『流れの覚醒』」
「いわゆる」
「不老」
「というやつじゃ」
「⁉︎…」
「な、なんだそれ…」
「…これについては証明しようがないのじゃが」
「実は妾は西暦1000年の生まれでのう」
「…」
「この学校で常識が通用しないのはわかってる」
「しかし、体の機能だけで不老って…」
「できるもんじゃねえだろ…」
「…少し違うのう…」
「老いないことができるのではなく…」
「老いることができないのじゃ」
「…」
「こんなので驚いてたら次は心臓が止まるぞ?」
「妾の力その二」「聞いて驚け」
「…と思ったが」
「やめておこう」
「わざわざ言うほどの物でもない」
「…お前さ、走れる?」
「部活対抗りれいじゃろ?安心せい」
「もう一つの能力を使えば…」
「絶対に抜かれはしないぞ」
「心強いな」
「うむ」
「それよりも…」
「おぬしは妾を楽しませてくれるかのう?」




