scrum2『燃え上がれ!天角学園体育祭!②」
…今はあまり考えないでおこう…
「おーいクレナイ!どしたの?」
「早く校庭いくよー!」
「おーう今行くー」
生徒会長ってのが何者かは知らないけど…
とりあえず今は体育祭だな…!
ーーー校庭ーーー
「リレーのルールを完結に説明するわ」
「まず、バトンはスタンダードな管のやつね」
「そしてテイクオーバーゾーンは25mで…」
「1人半周ずつ走る」
「こっからおかしいわよ」
「グランドは一周50km」
「技術使用可」
「殺人術使用不可」
「異常身体五感能力使用可」
「異能力使用可」
「封印能力使用不可」
「怪我をさせてもいいが、殺してはならない」
「やっぱこの学校っておかしいわよね」
「…てかさ」
「お前ら、50kmも走れんの?」
「走れないわよ」
「だよな」
「でも滑ることはできるよ」
「…」
「滑る?」
「うん」
「封印能力は禁止でも、」
「ただの能力はオッケーでしょ?」
「だな」
「じゃあ地面を凍らせればいい話よ」
「おお…じゃあ大丈夫か」
「時破田は?」
「大丈夫よ」
「あたしは封印能力以外のテレポートも使える」
「…それいいのか…?」
「てかあんたはどうなの?」
「俺?まあ、めっちゃ頑張れば走れるけど…」
「リレーじゃなくマラソンの速度になりそうね」
「そうなんだよ」
「俺は体のスペックが完全に高校生だからな」
「鍛えても能力者と違って限度がある」
ーーーーーーーーーー
彼の身長は170cmなりかけくらいで、
ちょっと紫がかった黒い髪(割と短い)、
優しい目(しかしその眼球は灰色)、
要するに全てが暗い。例え笑顔でも暗い。
そう、薙紫紅は残念なことに、
『クリムゾン感情』が容姿にまで影響している。
生まれた時はただの黒髪、黒目だったのに。
しかし、筋力に関しては逆だった。
戦わなければ死ぬという生活は、
彼に色んな恩恵をもたらした。
ーーーーーーーーー
「…だが」
「俺はまだいいじゃねえか」
「問題はこっちだよ」
びら
「…そうだったわね忘れてたわ」
「そう、『シモン・サクリファイス』!」
「彼の幽霊部員は認めている…がしかし!」
「設立時と違っていないと出場できないもんね」
「今回ばかりは出てきてもらわないと」
「…うーんでもさあ」
「クレナイは合わないかもよ」
「え?」
「だから、あなた基本的にクソ野郎じゃない」
「引きこもりを外に出せないと思うんだけど」
「うーん…何も言えねえ」
「だいたい、私たちの都合じゃん」
「それで引っ張りだすのはちょっとさぁ」
「確かに…」
「…じゃあさ」
「スカウトしようか」




