thinking34『アスキング・ブランカーと惑い纏い⑫』
「!」
「さては怖いのか?」
「本当に殺せてしまいそうだから…」
「何を…言っている」
「正しい」
「…だろう?」
「あたしはそんなことしない…」
「ポリシーに合わないから、以上だ!」
「…へえ」
「でもそれじゃつまんねー!」
「⁉︎」
「役立たねーなお前は!俺はもっとこうさ…」
「暑さを感じてえんだよ!」
「俺たちゃ要封印能力者だ…」
「お前は同類と戦える機会を無下にして…」
「そんなんでいいのかよ!」
「…」
「そういうことなら…」
「お前の役に立つとするかな…!」
バリバリバリバリッ
「お、おお…!」
親弾:暗黒!!!!
ダークエネルギー!!!!
「そうだ!それでいい!」
「まだよ」
「…⁉︎」
祖弾:開闢!!!!
ビッグバン‼︎
「おおおおおおお!」
「わかる!今のお前もまだ手加減してるだろう!」
「それなのにこのパワー‼︎」
「わかったぞ…お前が封印される理由!」
「世界を破壊できるからではなく!」
「そう、世界を創造できるから」
「現にあたし達の今いるこの空間も…」
「あたしが5歳の時、大量生産した世界の1つ」
「小さい頃は想像力が豊かだったから…」
「ブレーキが効かなかったわ」
「自分の想像の世界を現実にテレポートしたの」
「‼︎…」
「もちろん」
「それを使って願いを叶えることはできない」
「願いが叶った世界に行くことはできても…」
「それは逃げよ」
「あたしはこの世界でJKしてみせる!」
「この戦いが終わったら…」
「みんなで遊びに行くつもりよ」
「ふ…」
「なるほどな、いい世界じゃねえか」
「だが、お前は俺に殺される」
「…あたしはまた1つ奥の手を出した」
「あなたも奥の手をみせなさい」
「殺人術を…使ってもらおうかしら」
「殺す方法は…!」
「…!」
「全てだ!」
な…
なんだその装備は‼︎
彼は、いつの間にか大量の武器を装備し!
剣を肩に乗せてポケットに手を突っ込み!
「『クールに殺す』‼︎」
ギュンッ‼︎
「【テレポーテーション】『世界創造』‼︎」
《死の概念が無い世界》
「フン…まあ…こんなものか」
そこには、
倒れる女子が。
「ま」
「どんな攻撃だろうと例外を作ればいい」
「結局、俺に通る攻撃は…」
「…」
「待て」
「そういえばなんでこいつ例外があるんだ?」
「前に桜原棘と喧嘩した時みてーに…」
「封印能力同士は相殺されるはずじゃあ…」
「そう、やっと気づいたね」
「‼︎」
「時破田心裏!」
「⁉︎」
馬鹿な…時破田心裏が…2人…?
「お前の思考も」
「あたしの脳内にテレポートできる」
「‼︎」