表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/196

thinking14『みんなみんな、クランの末裔⑭』

「…そういや…美樹先生が言ってたな…」


 “能力者の人生は能力の影響を受けてきた人生だ”

 “とくに封印能力ともなればその影響は甚大で”

 “封印能力者は皆、性格がはっきりしている”


 言われてみれば確かにそうだ。

 リリーは八方美人なところがあるし、

 時破田はマイペースだ。


 そしてこいつは『適当』か!


「…戦わないと怒られるし…」

「一応なのっておくかな…」




「桜原 棘、『メスで猟奇的に殺す』」

「封印能力、『絶対行使(アブソリュート・ワン)』」


「能力は…」

「オーラを纏わせたモノに絶対を与えること」


 ーーーーーーーーーーーーーーーー

 absoluteOne vs crimson

 ーーーーーーーーーーーーーーーー


「絶対を与える…?」

「…うん…」

「こういうのってなんだか自慢のように聞こえてしまうのかもしれないけど…」

「僕は君の力を知ってるから教えないと…」

「え、いや、いいけど」


「封印能力というのは2種類ある…」


「一つ目は…世界を破壊できるもの…」

「二つ目は…この世にあってはならないもの…」


「僕の能力は絶対を与えること…つまり…」


 桜原棘はポケットから針を取り出した。

 そして、銀色のオーラを纏わせ、手放す。

 すると!

 針は、薙紫紅へ飛んでいき、

「⁉︎」

 一の腕を貫く!!!!!!


「『絶対』に当たる」

「…という風に使うんだ…」

「これは、2種類のどちらにも当てはまる」



「へ、へえ…」


 結構…ヤバイ能力だな…


「…君は…」

「たしか…クリムゾンというので有名だ…」

「引き分け師…だったっけ…」

「ああ、そうだ」


「では、僕にかける」

「『僕は絶対に引き分けにならない』…」


「‼︎…」


「さあ…どうする…?」

「これで一度『絶対』と決めたものは…」

「二度と覆すことは…できない…」


 ど…どうしよう…


「…これだけじゃない…」

「…万が一君に負けることを考えて…」

「『僕は絶対に負けない』…」


「お、おいおいマジかよ!」


「…これで僕の勝ちだ…」

「どんなルールに従おうが…僕は負けない…」

「…念のためもう一度言っておくと…」


「『絶対』は覆せない…」


「‼︎…」

「や、やべえな…お前…」

「…自分の心配をした方がいいと思う…」

「『メスで猟奇的に殺す…』」

「…いや…『絶対』に殺す…」


「そうか、だが、俺は負けん!来い!」

「!」

「…そんなことを言って…大丈夫なのか…?」

「遠慮をするつもりはないよ…?」


 どこからか取り出した大量のメスが宙に浮く。

 銀色のオーラを纏ってある。


「死んでくれ…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ