thinking7『みんなみんな、クランの末裔⑦』
「震度は5弱!」
「今日本の中で動けるのはボートの俺たちだけだ!」
「さあ行くぞ!」
「『永代市』へ!」
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The town-----
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20分間の間に作戦を立てる。
『永代市街』は商業の街である。
ある企業の戦略により、商店街が多い。
街内で使い放題の自転車があり、交通は便利だ。
どこから見てもいい街だが、
この土地はなんとただで使える。
それはなぜか。
『天角学園』に最も近い土地だから。
ちなみに国民の誰1人としてこの事は知らない。
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「さあ、見えてきたぞ」
「さほど街に地震の被害は無さそうね」
「そしてみんなしゃがんで…ん?」
1人。
地震の中、普通に歩いている男が。
オールバックのおさげ髪である。
「…水難の相」
「え?」
「俺今日は水難の相がでてるらしいんだよ」
「朝の占いでやってた」
「あいつが1人目ってことだな」
上陸。とともに、地震を解く。
ここからは時間との戦いだ。
「…悪いですがー!」
「『殺人術』を舐めてもらっちゃ困りますー!」
「行きます!岡崎都、滑り殺すー!」
Zzz...
「おやすみな!」
「さあ、じゃあ行ってくる!」
「2人は『例の事』を頼む!」
「「了解!」」
【クリムゾン】が発動する感覚!!!!
「全員ぶっ飛ばす!」
薙紫紅は自転車を発見し、
商店街を適当にかけぬける!
彼にあった瞬間、関わらざるを得なくなり、
そして引き分けが決定する!
「…!」
「いた!」
「…みーつーけーたー」
「なーぎーしーくーれーなーいー」
「こーのーわーたーしーがー」
「『抉り、殺す』!!!!」
心を抉り回す自己嫌悪!
「この俺の握力に耐えられるか⁉︎薙紫紅!」
「喰らえや!『絞め、殺す』!」
心を絞めつける後悔!
「お前の肉体はこいつで真っ二つになるぜ!!!」
「刃物で『斬り、殺す』!」
心を斬き刻む諦め!
「捕まえた…もー離さねーぞ…」
「このピアノ線で…『縛り、殺す』!」
心を縛りつける使命放棄!
「このカミソリの雨を避けたやつはいねぇ…」
「お前はどうだ!見せてみろ!」
「『溢れ、殺す』!!!!」
溢れ溢れるほどの恐怖!!!!!!!!!!!
「うっ…」
怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い
「な、何者なんだ!てめえーっ!!!!」
「何者?」
「俺は引き分け師だ」
「マイナスにしか勝てないゼロだよ」
ー残り殺人鬼・11人ー