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remember7『夏型の春告げ鳥達⑦』

 4/18、火曜日、朝9時、ホームルーム教室、

 1年1組、凶悪犯罪者クラス、その生徒達。

 全員がこう思った。


 なんで登校なんかしているのか。


「…い、意味がわからねえ」

「なんで学校に…?」

「しかも全員揃ってるし…」


 がらっと雰囲気の変わった教室に、

 ガラッとドアを開けて薙紫紅が入ってくる。

「お、みんな揃ってるね〜感心感心」


 当然、怪しまれてたわけで、

 当然、クラスメイト達が駆け寄ってくる。


「お前だろ!」

「お前の仕業だろ!」

「お前がやったんだろ!」

「何が」

「何って、俺らが学校来てんの!」

「…いや、俺は今来たし」

「おんぶもしてないし、寝起きドッキリもしてない」

「いやそうじゃなくて」

「俺らが学校に来てんのはお前のせいだろ!」

「そうよ!早く能力を解いて!」

 ガヤガヤガヤガヤ

「…能力じゃなくて達成だし」

「そもそも俺はなーんにもしてないよ?」

「普通の人間が普通に学校来てるだけじゃん」

「何かおかしい点ある?」

「なんだと!」

 ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ


 …凶悪犯罪者クラスで

 入学式に来ていた5名のうち1名

 叶屋 柳さん

 彼女がいてくれて本当によかった


 入学理由は『ストーカー』


 持ち前の調査技術で、

 クラスメイト全員の住所を調べてもらった。

 あとは俺の早朝ランニングコースにそれを入れて、

『学校に行きたい』って思考にすればいいだけ。


 これを何週間か続ければ、

 みんな学校にくるようになるだろう。

 って、

 すごく上から語ってるけど…

 まあ、

「…みんな健全になれてよかったよ」

「ああん⁉︎」


「はーい来てる人は着席で…」

「ってええええええええええ⁉︎めっちゃきてる⁉︎」

「おはようございます」

「…」

「おいお前ら、先生に挨拶は!」

「はよざーっす」


 放課後、人助け部部室。

 3人は集まっていた。

「いやーそれはよかったよかった」

 時破田心裏はテレポーテーションを駆使し、

「健全が1番だもんね〜」

 畳、おぜん、そして今週の少年ポップを用意、

「これはあたしたちにとって大きな一歩だよ!」

 快適空間を作り上げた。


「…そうだな」

「では次は2組だな!」

「おお、やる気だね〜」

「当然だ」

「この学校を世界一にするまで休んでられない!」

「おお!」

「じゃあ作戦考えよーう!」

「おーう!」


「おーうじゃねえ!」

「…」


 部室に入ってきたのは教師、美樹巴。

「なんですか先生」

「ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ」

「私は顧問だろーが」

「あのなぁお前ら」

「お呼び出しだ」

「…え?」


 〈凶悪犯罪者クラス/終わり〉

→流れ、制限

→破壊、破る

→(水の)流れのある場所

→新、進、秦、伸、など、流れる物を連想させる

→逆(破にかかる)


時破田心裏→永遠を護る者

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