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remember2『夏型の春告げ鳥達②』

「既に」

「その技術が」

「無くなってるんだよ」

「君に、もう盗みの技術は無い」


「…」

「お前は…何を言ってんだ?」

「わかんない?」

「技術が消えた?そんなわけ…」

「…」

「体感で、わかんない?」


 あれ?

 おかしい。

『爪の長さがおかしい』

 俺は、もっとも身近にある凶器は爪だと思ってる

 だから、

 昨日の夜も手入れをして鋭くしていたはずだ

 なのに…

 1センチも爪が伸びている!

 お、おかしい!

 それだけじゃない、他にも色々おかしい!

 俺は今、明らかに『普通』になってる…⁉︎


「はあ⁉︎」

「こ、これって…⁉︎」


「【絶対零度】」

「私の『魔法』よ」


「これを使うとそいつの全てを凍結できる」

「努力も」

「才能も」

「血統も」

「技術も」

「個性も」

「特技も」

「特徴も」

「特性も」

「異常も」

「長所も」

「短所も」

「ぜーんぶ消しちゃいましたー!」

「…これが私の『封印能力』」


 クラスにどよめきが起きる。

 そう、確かに消えていたのだ。


「…でも」

「今回は軽めに『冷やした』ぐらいだから」

「普通の人間が嫌な人には、すぐに技術が戻る」

「…まあでも」

「思ってたより少ないね」

「まだ技術が残ってるのは…」


 5人


 か


「…ということで」

「みなさんは普通の人間になりました」

「おめでとう」


「ふ、ふざけんじゃねぇ!」

「さっさと戻しやがれ!」


「…いやだから」


「静かにしてってば」


 ぴた


「リリーが言ったように、望めば技術は戻る」

「だから、それぞれ試してみてくれ」

「戻らなかった人は」

「『それを望んでる』ってことだ」


 …まあ、口答えさせないってのはずるい気もするが

 中々ちゃんと脚本通りに進んでるじゃないか


『マゼンタ・エモーション』


 ここにいる全員、

『俺を前にして「嘘」をつけなくした』



 ー会議終了ー


 キーンコーンカーンコーン…


「…さて」

「1つお願いがあります」


「これでみなさんのほとんどは普通になりました」

「でも、5人、そうじゃない人がいるはずです」


 〔…クレナイ、気配には気づかないけど〕

 〔こっちはわかるんだ…ふうん〕


「その5人はこの後バトりましょう」

「俺と」

「矯正してやるから」

「かかってこい」


 〔うわあ…煽りすぎですよ薙紫くん〕

 〔ここで技術が残ってる人はプライドがある人ってことですよ…?〕


「…んー…紅」

「何?」

「後とは言わず、今でいくない?」

「…だね」


 とその瞬間ー!

 5人が薙紫紅に攻撃を始める!

 と同時に!


 教室が、


「「「「「!」」」」」


 校庭に!


「【テレポーテーション】…」


 さあどう料理するんだ?紅…

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